[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2015年04月30日

小桜姫神社にお参り

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2011年に夢療法講座を稲村ケ崎に開きました。
セッションルームに名前をつける必要を言われて、
天の鳥船庵としました。
2013年になってこのお宅(家主)を良く知る方から、
この地は浅野和三郎氏が深く関わりを持っていたと知らされました。

浅野氏については何も知らず、
その業績はネットで知るのみです。
受講生の中に詳しい方がおいでで、
浅野氏が著した「小桜姫物語」の本をいただきました。
浅野氏は日本の精神世界の祖と言われる方だとのこと。
小桜姫とは、その浅野氏の妻多慶子さんが、
トランスで語った霊としての存在だと言うことです。
妻が語るトランス状態での話を、
浅野氏がサニワして一冊の本にまとめたのが「小桜姫物語」です。

「霊界通信」と言ってしまうと、
いくらか距離を置きたくなりますが、
名称はともかくその内容が納得できるものならと思ったことです。

浅野氏はとても志の高い方で、
自己を律するのに妥協を許さなかったようです。

その小桜姫を祀った神社が三浦にあります。
そこに突然お礼にうかがおうという気持ちになり、
夫とふたりのんびりとドライブしてきました。
山藤が盛りの景色を楽しみながら。
はじめて参拝する神社にお礼とは、
鎌倉にセッションルームを開けているのは、
次元を異にする存在に守られ、
先導されてきたからと、感じているからです。

海岸近くの諸磯神明社は、
漁師町のどこにでもあるような風景にとけ込んでいました。
その境内の端に、
小桜姫神社は小さくやや古びて鎮座していました。
何より驚いたのは、
境内はきれいに掃き清められ、
地の方々に大切にされている神社だと分かりました。

神社の謂れを記した案内板の文字は、
判読不能で、
幽かに「小桜姫」の文字が確認できるほどのものでした。

やっとお礼にうかがえました。
役目を下さってありがとうございます。

このわたしの祈りからしばらくして、
わたしの心に芽生えた思いは、
これからはステージが変わり、
道具はすべてそろっている。
その手中の道具をどう使うかはすべてわたし次第。
新たな一歩を踏み出すこと!
でした。

この一人称の思いは、
小桜姫さまとの会話の結果かどうかはおいて、
少なくとも小桜姫神社にうかがって得た、
思いがけない心の動きでした。
それも極め付きの現実的な言葉でした。
行動の醍醐味を味わっています。

お参りを済ませて、
海辺の脇道を歩いている時、
予想に違わず、
真っ黒なアゲハチョウが姿を現し、
さらにふたりのうしろからもう1羽が現れて、
戯れながら木々の間に消えていきました。
これは素直に、
小桜姫さまのお使いと受け取っています。


posted by 天の鳥船庵 at 09:29 | あれこれ

2015年04月27日

妻の初夢(その2)

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前回、「動物は地球に調和して生きている」とわたしの考えを述べました。
そこで、では、「猫」はどのように地球に調和しているのでしょう。
夢の「猫」は何を象徴しているのでしょう。

前々回「夢の動物たち」では、
「・・・そしてペットは愛情深い人生の友達として、
事業さえ人生の中心ではなく、
伴侶との生活が人生の基盤であると励ましているように思ったことです」と、
わたしの考えを述べました。
このペットが猫でした。

夢に猫が登場してくる時は、
伴侶との生活がバックにある、とは言えないかもしれません。
しかし猫を飼っている夢主の夢に登場する猫は、
夢主の結婚生活に関係していることは多いです。
猫が登場するから結婚生活に焦点が当たっているともいえるし、
少なくとも猫の登場で妻としての在り方に、
そして妻を超えて女性としての在り方に、
焦点が当たっていると言えるようです。

猫でどうしても欠かせないのは、
猫はバステト女神であること。
神話民話から人類の叡智を類推し、
そこにスピリチュアルな生き方を掬っていきたいと思います。
ウィキペディアによると、
「バステトは猫の女神として知られる。
ー中略ー
バステトは当初、猫ではなく雌ライオンの頭部を持った姿で崇拝された。
しかし、紀元前1000年頃には猫の姿、
あるいは猫の頭部を持つ人間の姿とされるようになった。
ー中略ー
バステトは、ファラオの守護者、家の守護者といった役割を持ち、
人間を病気や悪霊から守護する女神であるという。
また、多産のシンボルとみなされ、
豊穣や性愛を司り、音楽や踊りを好むともされる。
ギリシア人は、バステトをアルテミスあるいはアプロディーテーと比較した」
更に、
「バステトはしばしば、雌ライオンの頭を持つテフヌト、
あるいはセクメト・ハトホルといった他の女神と同一視される」のだそうです。

長々引用したその訳は、
古代エジプトでは猫のミイラをつくるほどに、
猫は神の使いとされていたこと。
バステト女神はテフヌトとセクメトとハトホルと同一視されること。
どこも似たり寄ったりの神話があるもので、
バステトって、宗像三女神に似ていると思ったことでした。
宗像三女神は航路を守る者で、
エジプト、ギリシャ神話では大地の守り手としての違いはありますが。

ハトホルについてウィキペディアでは、
「ハトホルの性質の一部は他の女神にも受け継がれた。
たとえばバステトは、
歓喜、音楽、踊りの性質を引き継いだことで、
崇拝は陽気な雰囲気の儀式で行われた。
またセクメトは、
人々を滅ぼしかねないほどの怒りに捕らわれたハトホルがとった化身とされた」。

この引用で、
猫の全体像を浮かび上がらせたいと思っているのですが、
それ以上にかえって疑問が湧くと思われる方もおいででしょう。
古代エジプトやギリシャの女神がそのルーツを猫に求めている。
そうなると、又その訳が知りたいところです。

それは置いて、
古代人は猫の中に神秘を見ている。
その見方が猫の性質に由来すると考えてみましょう。
猫はペットとして身近な存在ですが、
犬と違うのは、
「人々を滅ぼしかねないほどの怒り」と言える程、
猫はしっかり怒ることを知った動物です。
中途半端な怒りではありません。
しなやかな身体を持つ猫は女性の身体になぞらえられ、
その身体の仲に住む精神は自分の感情に忠実です。
感情に忠実な質が備わることで霊性が高みに向かいます。

この話を展開しているうちに、
やたら話が難しくなってきてしまいました。
これでは気楽に読むこともできない。
そんな影のつぶやきが聞こえるようです。

夢に戻って、
初夢の猫がわたしに示している今年の心構えは、
もっと気楽に!
もっとたおやかに!
もっと自然に!
もっと不自然なくらい自然に!!!

さて新年のはじまりは緊張の上に緊張が続いていました。
いまは、いくらか緊張が融けています。
数年来の口内炎がこの4月に入って消えたのです!
何よりの証拠。
緊張していては神秘を自分に受け入れることはできません。
それが猫の象徴だといまわたしは受け取っています。

夫の初夢はわたしが緊張でトイレに駆け込むシーンでした。
夫の心に緊張しているわたしへのいたわりが見えます。
万感の思いが湧いてきます。


posted by 天の鳥船庵 at 16:51 | Comment(0) | 夢のメッセージの取り方

2015年04月08日

妻の初夢(その1)

前々々回の記事は「夫の初夢から見る夫婦の状態」でした。
今回はわたしの初夢です。
4月になって今年の初夢とは時季外れですが、
どうぞお付き合いを。

先月終了した夢療法家養成講座第7期の修了試験は、
(夢に登場する)動物を問題にしました。
実地訓練の為のクライアントさんたちが、
5種類の動物を夢に見ていたのです。
(そのことについては前回のブログ「夢の動物たち」に載せました。)

それでこのチャンスを逃す手はないと、
これからの女性性の世の中を、
どのように創っていけるか。
それをこの動物たちとクライアントさんが直面している問題とを絡めて、
考えてみましょうと問題にしました。

試験前にわたしの初夢を披露する訳にはいかないので、
今になってしまったのですが、
皆既月食が終り、
イースターが過ぎて、
今年らしくなってきたところとマッチしているでしょうか。

夢に登場する動物は私たちの生きる姿勢を教えてくれる教師です。
動物たちは、
私たちの本能的で
制御の効かない粗野な部分を表していると思いがちですが、
夢の中の動物たちは、「地球に調和して棲んでいるもの」です。
調和あるものが戦争を起こす訳がありません。
考えさせられるところです。

夢でも実際でも動物たちは地球を楽しんで棲んでいます。
そこのところをウォルト・ホイットマンは「Song of Myself」で、
次のように歌い上げています。

✤  ✤  ✤  ✤  ✤  ✤  ✤  ✤
 'Song of Myself' by Walter Whitman
 「わたし自身の歌」
作ウォルター・ホイットマン(1819年5月31日 - 1892年3月26日)

I think I could turn and live with animals, they're so placid
and self-contain'd,
I stand and look at them long and long.
思うに動物たちと寝そべり生きられたら
どんなにいいだろう
動物たちはとても穏やかで満足げ
そんな彼らをわたしは長い長い間見つめつづける
They do not sweat and whine about their condition,
They do not lie awake in the dark and weep for their sins,
彼らは汗して働くことも愚痴をこぼすこともない。
闇夜に眠れないことも自分の罪に泣くこともない。
They do not make me sick discussing their duty to God,
神への義務を論じてわたしを嫌な気分にさせることもない
Not one is dissatisfied, not one is demented with the mania of
owning things,
だれも不満をいだくものはなく
自分が手に入れたものにしがみついて不安がるものもいない
Not one kneels to another, nor to his kind that lived thousands
of years ago,
だれかにひざまずくことも、
何千年も昔に生きた先祖にひざまずくこともしない
Not one is respectable or unhappy over the whole earth.
地球上のだれかを仰ぎ見ることもなく不幸もない 
✤  ✤  ✤  ✤  ✤  ✤  ✤  ✤

あれこれ出版されているホイットマン詩集を参考にしながら、
こんなところだろうとわたしが感じるところを文字にしてみました。
詩人の言葉を汚さないようにこころしたつもりです。

この詩でホイットマンが言いたいのは、
暴挙を顧みず勝手に言い切ってしまうなら、
「動物は地球に調和して生きている」ということだろうと思うのです。
これはこの時代とても新鮮だったでしょう。
いえ、今も新鮮です。
地球との調和がどれほど霊性高いものか、
計り知れないものがあると思いませんか。

この長い前置きでやっとわたしの初夢にいけます。
1月4日の夢です。
「2015年の新しい展望を教えて下さい」と夢に尋ねて見た夢です。
夢に付けた題は、「喫茶店のようなセッションルームの猫」
夢本体:セッションルームを4階につくる。
    その為に喫茶店を見学している。
    そこにはシャム猫のようなブルーグレイの短毛の猫がいて、
    周りの人も気にかけず寝込んで、
    身体が滑っていく。
    みんなはその猫を「お嫁さん」と呼ぶ。
    わたしのセッションルーム。
    喫茶店のような。

目が覚めて、
今年は猫になった気でいれば良いのだと思いました。
はてさて「猫」とは!
わたしにとって、きつい!
夢のメッセージとはこういうもの。

猫の品種についてはほとんど知りませんが、
夢の猫の毛色はロシアンブルー(=猫の種類)に近いと思います。
このブルーグレイはわたしの中で聖なる色です。
そしてシャム猫はブルーの瞳を持ちます。
全身がブルー系。

更にわたしにとって忘れられないのは、
「わんわん物語」の「シャムネコの歌」。
あのコミカルなリズムは猫の動作以上を感じさせてくれます。

夢からの連想には際限がありません。
これら全部がわたしに今年の心構えを教えてくれます。

この話、今回で終りにできそうにありません。
この続きは後日に。


posted by 天の鳥船庵 at 10:34 | Comment(0) | 夢のメッセージの取り方