[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2015年11月25日

名古屋夢講座のスイカの種の夢

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名古屋・N&K グループ総合研究所で去る23日、
長く精神性を重んじた講座を開催して下さっている高津ご夫妻のご好意で、
去年に引き続き夢の講座を開くことができました。
セッションルームは、
東山公園の紅葉がはじまった山の峰を背景に、
象舎を前面ガラスの向こうにして、
まるで雲上から眺めるという形で立っています。

前半の講義は、
ケイシーセンター会長光田秀・作詞家吉元由美ご夫妻の夢とその背景について、
いままで公に話したことのないおふたりについて、
夢の専門家から見た話しを交えて夢全体の講義をしました。
前日11月22日おふたりは新居浜で「良い夫婦」講演をされたそうで、
それに便乗しました。

ご出席いただいたみなさんの夢では、
お一方のが今回のグループを代表して象徴的だったので、
その話しをしましょう。

その夢に勝手に題をつけるとしたら、
「スイカの種」でしょうか。
夢本体は、『種をまいたので土から発芽したばかりの若芽が幾本かある。
一方で、地中深くまいた種は発芽が危ぶまれる。
もうひと場面は、スイカの種をぺっぺっぺとしている』
この夢、種が主役で場面が三つです。

最後のスイカの種と聞いて、
うれしくて「キャー?!!!」、ってなりました。
ケイシー療法を長く実践してきたわたしは、
時々夢が教えてくれる夢の解決法が、
医療リーディングに叶っているのを知って、
びっくりすると同時に胸を撫で降ろすのです。
今回も正にその通り。

この夢主さんも考えすぎるところがあり、
出席者みなさんもこの方に準じる傾向が見受けられました。
考えすぎると物事が複雑になり、
頭の中はぐるぐるまわりをはじめます。
そこから創造的な行動を起こすのはなかなか難しいものです。

スイカの種のお茶は腎臓の不調に効き目があります。
みなさん、スイカの種のお茶を服用するかどうかはともかく、
考えすぎる、遣り過ぎる傾向があるので、
一日1500ml以上の水を飲みましょうと提案しました。

いつも申し上げることですが、
夢は極めて現実的アドバイスに満ちています。

今回のみなさんはこの日このとき、
人生のあらたな種の発芽を体験していたようでした。
この発芽した種を育てるには、
身体にきれいな水が大量に必要です。
心の状態と自然の状態は同じです。
わたしたちの身体も自然のもの。
自分の人生の発芽をこれから大事に育てて行くには、
その種の成就をまずは水の摂取で叶えて行きましょう。

主催者の高津ご夫妻とお集まり下さったみなさま、
本当にありがとうございました。

天の鳥船庵からお知らせがあります。
1月16日に「初夢新年会」と称して、
初夢のワークと続いて食事会をします。
参加ご希望の方はこちらをご覧下さい。
posted by 天の鳥船庵 at 11:30 | Comment(0) | 夢の活用法

2015年11月10日

夢に登場する食材

DSCN2046.JPG先日のクラスでは「夢から健康状態を読むこと」がテーマでした。
一年間のクローズクラスは毎回テーマを決めて夢解きをしていきます。
夢は抽象の世界ですが、
その抽象は具象も象徴性も持っています。

食べるものが心の持ちようを作るのだから、と。
何をどのように食べているか、
その現実を知った上で、
身体と心の改善すべき点を考えて欲しいという象徴の類いです。

多くの人は夢は精神性を象徴するばかりと思っているので、
夢から健康状態を知ることができるというとびっくりします。
実際は、的確なアドバイスが読めます。
夢を健康管理の角度から見るならという条件はつきますが。
或いは知りたいならという但し書きが入りますが。

食に就いての情報が夢からもたらされると、
ケイシーの食療法と極めて似ているとつくづく思います。
食はかなり個人的な問題なので、
夢でもときに個人的考察が必要ですが、
大まかにはケイシーが推奨している食療法と同じようになります。
夢主が食療法で最優先すべき点を知らせてきます。
言葉を代えると、最優先事項が食を通して知らせてくるのです。
だから夢から健康管理の情報を読み取るメリットは大です。

しかし先日のクラスで出た夢に登場する食材の中に、
普段食べないものと、
浄化のためのものがありました。
考えさせられます。

前者は亀で後者は炭です。
わたしたちに亀を食べる習慣はありませんが、
スッポンは強壮剤や若返りとして摂ります。
クラスが終って、そう言えば、
昔遠洋航路では
亀を捕まえて動物性タンパク質として摂っていたと言う記事を思い出し、
この夢が言いたいことは良質のタンパク質をどのように摂っているか、
考えるようにと言うのでしょう。

炭については、
ざっと調べたところ、
マレーシア人はマングローブの炭を錠剤にして腹痛薬として服用するようです。
欧米でも、ー引用はじめー代替医療に活用されており、
自然療法機関や医療現場で活性炭の素晴らしい報告が数々記されています。
また、毒消し・抗炎症・下痢、感染症への対応など様々な場面で民間療法として、
家庭での常備品として使用している国もー引用終わりーとのこと。
解毒の一種らしいです。
さて、夢本体を考えてもこの方、
情報をご自分なりに整理する必要があるようで、
その決意の程を問われているような。
夢の専門家としては身体へのメッセージとして、
炭から排泄作用の振りかえりを考えてみてはと思っています。
主にお小水のことです。
つまりお水をもっとたくさん摂って欲しいと。
この言い方、どの夢をとってもここに行き着く程、
多くの人に当てはまります。

夢では多くが良質なタンパク質摂取と、
生野菜の大量摂取をアドバイスしてきます。
今回扱った中には野菜に対する表立った指示はありませんでしたが、
たいてい問題になるのは野菜の取り方で、
受講生はこの点やや抵抗があるかもしれません。
葉もの野菜が大量なのです。
料理をしていると分かるのですが、
葉もの野菜のサラダを作るのに時間がかかります。
洗うのに時間がかかるのです。
忙しい時はパスしたい作業です。
食べ慣れるとサラダがないと身体と心が落ち着かない感じを覚えるのですが、
そこまで行くのに理性を駆使して食べる習慣をつけないといけません。
それに野菜が足りないと言う夢からの指摘を、
家事のベテランは受け取り難い気持ちになります。
手抜き料理を家族に食べさせていると言われているようで、
素直になりにくいのです。

でもやっぱり新鮮な葉もののサラダは必要だと夢は言います。
以前のことですが、夢の絵を見たら、
畑の真ん中に両足を踏ん張って立っている自分の姿を描いた方がいます。
両手にほうれん草のような葉もの野菜を太陽に向けて掲げています。
夢は言います。
太陽に向って両手を広げるように、
全幅の信頼をもって生きるには葉もの野菜を摂ることだ、と。
いかがでしょう。
これが夢の謂わんとするところと、
夢に長年関わったわたしの思いです。



posted by 天の鳥船庵 at 14:21 | Comment(0) | 夢の活用法

2015年11月01日

あの世からの気配り

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昨日は「ケイシーセンター夢講座のフォローアップ講座」を開きました。
急な告知でしたがおふたり参加下さいました。
前回のCDを聞きながら、
途中わたしなりの解説を入れて、
これまでの夢療法活動の復習をし、
この先の展望を鮮明にしたように思います。
夢まぼろしでない夢の意味づけと、
役立つ直感力をつけるための夢への取り組みと、
心の成長を夢によって確認していく、
これらを中心にこれからもワークを開いていくことといたしましょう。

では本題に。
夢のおもな機能は夢主の現状を知らせた上で、
考えるべき要点を教えるものです。
しかしなかには霊となった存在が意思疎通を計ってくることがあります。
そんなお話はどれも美談ですが、
今回は取り分け美しいお話をしましょう。

夢主さんは現在60代で元気に才能豊かな仕事をされています。
この方が13歳の時にお母様が病に倒れられ、
それからは家族5人分の家事一切をこなされたそうです。
朝食の準備もそのひとつで、
起床時になると「○○ちゃん。朝よ」と、
隣の寝床から声がかかったとのこと。

7年程の看病ののち、甲斐もなく実母は亡くなられ、
その後お父様の後妻さんも結婚生活2年程で病に倒れられ、
義母もその方が看病をすることになったのだそうです。
実母は体験談やものの考え方について良く話して下さったそうですが、
義母の方は夫に仕えるとはどういうことかを教えてくれたと、
その方はおっしゃいました。
義母が亡くなられ、
ご本人が結婚された後も、
夫の両親と実のお父様を看病の後看取られ、
それに相前後して、
最愛のひとり息子を2年の看病の後、
あっという間にあの世に送り出すという看病続きの人生を送られている間、
毎朝「○○ちゃん。朝よ」と夢でお母様が起こしにおいでなのだと。
それも20年間毎朝。
その後は毎日ではないけれど度々。

「最後はいつですか」とお聞きしたのですが、
その覚えがないようでした。

この話をあるとき霊能者にされたのだそうです。
返ってきたのは、
「お母様が娘さんの過酷な将来をおもんぱかって、
困ったことが起きたとき、
それをひとりで解決するのではなく、
お母さんが解決手段を教えるからわたしのいう通りにすれば良いと、
そんな配慮から毎日起こしにこられたのでしょう」と。
それが納得がいって、
それまで3人兄姉妹の真ん中で放っておかれたと淋しい気持ちだったけれど、
こんなに気遣ってくれているのだと母の思いを感じたと話してくれました。

いつも母ならこれをどう解決するだろうかと、
考え考え生きてこられたとのこと。
息子さんが亡くなられ、
毎日毎日泣いて暮らしていたけれど、
息子の死に恥ずかしくない生き方をこれからはしようと、
このかた独自の才能を開花させ特異な仕事をされています。

いくらお母様が朝夢で起こしてくれるからと言って、
人生の難問を亡くなった母親が解決してくれる訳はないけれど、
片時も目を離さず見ていてくれるという安心感はどんなに心強いでしょう。
この夢主さんの日頃の気遣いある生き方を知っているが故に、
なおのことこの話に感動を覚えます。

ご本人は起こしにきてくれるのは母親自身とお考えのようですが、
夢の専門家が一言加えるなら、
最初のころはそうであっても、
夢主ご本人が見たくて毎日見続けたのではないかと思っています。

どの夢も夢とは魂が願ってみるもので、
ご本人の願いを母親から神さまが引き継いで以後、
毎朝母親が夢で定時に起こしてくれる夢を見たのでしょう。
このときの母親の声は、
神さまの或いは精霊の声ではないかとわたしは思っています。

もうひとつあの世に行かれた両親が毎日夢に現れ、
遊んでくれたという夢をご紹介しましょう。
この方は戦災の大空襲で両親をなくされ、
たったひとりこの世に残されたという話をしてくれました。
空襲時それでも10代にはなっていたようでした。
毎日毎日途方に暮れながら生きていたら、
しばらくして毎朝夢のなかに両親が現れて、
遊んでくれたのだそうです。
それがどれほど続いたのか忘れたけれど、
あるとき、ひとしきり三人で遊んだら、
「じゃぁね」と言って、両親はくるりと背中を見せて離れていくのだそうです。
行く手には立派な扉が開いて、
そこを両親がくぐったら、
扉が閉まって、
それきり二度と夢で両親に会うことはなかったとのこと。

亡くなった方も光り向ってまだまだ修行が続きます。
亡くなった方の修行が途切れることなく続くように、
神さまの気遣いは亡くなられた方々の思いを引き継ぎ、
夢を創造して下さったのだろうとわたしは思うのですが。
そして何より、親が夢に現れなくなったことは、
その時を境に、
ご本人が人生を創造されているという、
神さまからの承認があるのではないかと考えています。
posted by 天の鳥船庵 at 16:38 | Comment(0) | 夢のメッセージの取り方