[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2015年12月31日

夢の予知は占いとは違う

DSCN3219.JPG絵は、坂内和則の作品「飛翔富士」です。

のっけから申し訳ありませんが、
夢には吉夢も正夢もありません。
ただただ霊性の状態がどうあるかを知らせてくるだけ。
その霊性に効く夢の治癒力があるだけです。
そこで例を挙げて夢の予知と治癒力についてお話しましょう。

ひとつは仕事がなくなるかもしれないという夢の話です。
仕事場が沈没するという夢が、去年ありました。
いえ、夢に出て来た船が沈没するので、
それは、仕事場がなくなるということだと、
受け取ってみたというのが本当のところです。

現実そのように仕事場はかしましく、
存続は危ぶまれ、責任者は経営をあきらめたかに見えました。
ところがここに来て、続けると宣う。
あら、それでは夢のいうことはどういうこと?
予知夢ではなかったの?
となりそうですが、予知夢であってしかるべき。
では、夢の内容のどこまでが予知なのでしょう。

ここが夢の予知力ではないかと思うのです。
夢主に「仕事上のあなたの立場がなくなるだろう」と前もって知らせる。
そのお節介な夢の神さまの本意は?
おどすだけ?
いえ、夢主の心の筋力を上げることだけ。
大事な仕事がなくなるかもしれないと予め教えておけば、
時間的猶予ができて、真剣に自分の将来設計を考えるでしょう。
そして夢主はあらゆる可能性をシミュレーションします。
それが狙いです。
いまのままで仕事を続けられるかもしれないけれど、
夢主さんはこの危機感を持つことで、
事業主と運命を共にする自分のこれからを吟味するでしょう。
これが心の筋力を上げ、成長しえる要素となります。
そして現実今の仕事があっても無くても、
どちらにも対処できる自分を作っておけます。
夢が予知を知らせる意味はこれだけです。
将来が断定的に結論として知らされることはありません。

次の夢はとても大きなドラマでした。
人生上の大事を予知夢として送り込んできました。
それは過去生がらみです。
過去と現在と未来が夢と現実で行きつ戻りつしながら、
今生のテーマに行き着き、
それを超えるように夢は促して数年を経ていったというのです。
具体的には人間不信の真っ只中、
夢でパートナーが現れるのです。
現実でもその人に会えました。
絶望の中に一条の光明を見る。
そんな気になります。
しかし夢のパートナーとの縁はここまでです。
縁はないけれど、この一連の夢と現実で、
この方大きなプレゼントをもらっています。
数年にわたる夢の連続で、
今生のテーマが見えて来ました。
結果的に夢を伴走者に、
過去生で「撒いた種を刈り取って」いるのでした。
撒いた種を刈り取ってしまえば、
負債を払ったことになり、
次のステージがはじまります。

この種の夢は案外にあるもので、
だからこそ夢は霊性への指摘という点では人気はないものの、
メルヘンチックなところでは多くの人の注意を喚起し続けて来たのでしょう。
夢の治癒力が最大限にはたらいた例と思われます。
またこの夢のように過去生がらみの人間関係は、
その人々の間で学びが終っていないから縁があるのであって、
学びが終ったら離れていくことが多いです。

次は大分前のことですが、
安定した職業を投げ打って、
自分の趣味でやって来たことを、
海外に躍り出て実力の程を試そうとした方の夢の話しをしましょう。
夢は、用意された海外の職場で歓迎されています。
それをその通りと受け取るには勇気が要ったでしょうが、
行ってみたら現実そうなりました。
これを正夢と取ってしまうとなんとも惜しい気になります。
やりたいと思ったことに立ち向かい続けた、
その心の筋力をほめてやりたい。
夢はそれを後押ししたのです。
望むことを前に実際に行動を起こせない夢主を勇気づける夢でした。

さて今年のわたしの初夢は、
「セッションルームでだらしなくくつろいでいる猫」でした。
この猫に成るようにと夢は言うのだと受け取りました。
この夢わたしに難題を突きつけています。
いつものように夢は厳しい。
セッションルームでワークをリードするのに、
わたしはくつろぐことを信条にはとてもできない相談です。
しかしそのわたしにだらしないくらいに寛げと言います。

一方夫の初夢は、
体調を崩して吐き気を覚える妻のわたしをトイレに連れて行く夢です。
吐くというわたしの状態を彼は承知するようにと、
夢が指示しているようにも受け取れます。
実際彼の毎日の言動を、
妻としてどのように受け取り、
それをどう魂磨きに活かすか。
毎瞬毎瞬が待ったなしの勝負で、
去年はもうこの状態を進歩に持っていけるかと思っていました。
だからこの夫の夢を聞いて、
どんなに妻のわたしはほっとしたでしょう。
わたしの心中を彼は情を持って受け取ることが今年の課題でした。
彼は自分ではもう充分妻のことを理解していると勘違いしています。
そこを突いて来た夢です。
そこまでわたしたち夫婦のやり取りは育って来たともいえます。
でもこれを読まれて、
わたしたち夫婦の有りようを想像することは難いことでしょう。

この一年わたしは寛いでセッションをリードすることを心がけました。
天の鳥船庵を開いて5年、
アシスタントと講師見習いを勉めて下さっているおふたりは、
ときにわたしがだらしなく寛ぐ猫であっても、
ちゃんとセッションに戻す注意をしてくれます。
一方夫のわたしへの理解は、
わたしの心中を慮る(おもんぱかる)態度が見えるようになりました。
それに加えて妻のわたしは自分が吐くという夫の夢で、
反省すべき点を知らされています。
夫の有りようで揺れるわたしの心を戒めています。
ここでも寛ぐ猫の態度が必要なのです。
これが人生最難の霊性磨き。
夫が機嫌が良くても悪くてもわたしの中は騒がない。
夫という他人の状態でわたしの精神状態が左右されてはならない。
そうあるようにと夫の夢を通してわたしを叱咤しています。

このように初夢は一年の計を知らせ、
それは霊性という生きる態度そのものを扱っています。
と言う訳で元旦の夜には、
「今年一年の心構えを教えて下さい」と、
夢の神さまにお願いをして寝てみてはどうでしょう。
霊性が高まれば自分の霊性が望むものを手に入れることができます。
それを実現できると言うことです。
夢は占いではないけれど、
魂が欲しいものを手にする方法を教えてくれます。

そこで夢は霊性を扱うと言う目で、
「一富士二鷹三なすび」を考えてみましょう。
「富士山」は自分の高みを目指すこと。
「鷹」は俯瞰して物事を見る力をつけること。
「なすび」は人生はもともと豊かで無駄はないということ。
富士山を夢に見る日本人は割といます。
その方はそこから自己探求の道に着きます。
日本の文化はどうやらセノイ族と同じに、
夢に親しみと尊敬を持っていたようです。
来年の初夢会が楽しみです。

みなさま今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。

みなさまも良いお年をお迎え下さいませ。
posted by 天の鳥船庵 at 20:11 | Comment(0) | 夢の活用法

2015年12月28日

わたしの洗腸法

DSC00395.JPG

長年大病を患ったわたしがたどりついた洗腸法の話です。
洗腸をいつ始めたのかその記憶は定かでありません。
しかし1982年に幸運にも医療リーディングを受けることが出来たので、
少なくとも洗腸は33年の経験者です。

大病の最初は小学校4年生のときでした。
5年生になって別の病気になり開腹手術をしなければならなくなりました。
以後何度か開腹手術をしています。
その後遺症で腸の状態はいつも難儀でした。
イチジク浣腸は度々だと体力を消耗し、
願った程の結果は出ません。
すっきり感とはほど遠い結果に暗澹とします。
下痢と便秘の繰り返しと、
おまけにいつも感じている腸の膨満感は、
命の危険は無いものの辛いものです。
1978年38歳の時に最後の開腹手術をして、
1982年に林陽氏の紹介でアメリカのポセイディアインスティテュートから、
極めて優秀な医療リーディングを受けることが出来ました。
(注:この医療リーディングは、
内容的にケイシーに引けを取らないと、
いまでもわたしは思っています。
しかし残念なことにこの機関のトランスリーディングが出来る能力者が、
リーディングを取ることに興味を失ったのでしょうか、
この活動は程なくなくなったようです)
このリーディングが手に入ったことで、
その後の人生はがらりと変わりました。
いつも戦争状態にあったわたしの肉体と心の間に、
健全なつながりを意識して作ろうと思えたのです。
暴れ廻る肉体の横暴に、
なす術無く翻弄されパニックになっていただけの心に、
どうしてこうも病気が人生にのしかかってくるのかを、
冷静に考えてみようと思えたのです。
そのリーディングには、
病気の原因もその治療法も病気に立ち向かう心構えもありました。
どれほど価値あるリーディングか、
そのテープを聴き、
タイプおこしされた原稿を読んで、
これほどの宝物を手にできるわたしは、
どれほど神に愛されているのかと、
泣いて泣いて泣けました。

そのなかに洗腸の指示がありました。
洗浄液には塩と重層を、
仕上げのリンス液にはコーヒーを加えるというものです。
洗浄液の塩と重層はケイシーが指示している量と同じです。
コーヒー液は飲用と同じものの希釈液をというのです。
やってみれば分かりますが、
微温湯1リットルにカップ一杯の3分の1位でしょうか。
濃ければ蠕動運動が早く、
薄ければ緩慢です。

洗腸は体力勝負なので、
自分の身体の様子を見ながら、
自分独自の洗腸法を編み出していくことが大切だと思います。

そこで長年続けているわたしの洗腸法を、
ご参考までにお知らせします。
用意するもの:10L用石油タンク 塩 重層 飲用コーヒー約1人前
       体温程度の湯10L 消毒用エタノールを湿らせた脱脂綿
       白色ワセリン 手動式ポンプ
1:10リットルの石油タンクに、
大さじ山一杯の塩と、
同量かやや少なめの重層を入れ、
体温よりやや高めの微温湯10リットルを入れます。
2:挽いたコーヒー豆軽く大さじ山一杯を茶袋に入れて、
300ccの熱湯に浸しておきます。
3:処置後カテーテルを拭くための、
消毒用エタノールを湿らせた脱脂綿を用意します。
4:ポンプの先に白色ワセリンを塗ったカテーテルを差し込んでおきます。
5:ポンプをタンクにはめます。
6:ポンプに空気を送り込み、
管の空気を抜いて、湯をカテーテルまで引き上げ、
カテーテルを肛門に差し込みます。
7:ストッパーを外して湯液を体内に流し込みます。
我慢できるぎりぎりまでいれて、
その液ができるだけ体内にとどまるように堪えてから排泄します。
8:この行程を液の残量が3リットルになるまで繰り返します。
8:残量3リットルになったのを確かめて、
用意したコーヒー液をタンクに加えます。
9:このコーヒー液で作ったリンス液を体内に入れ、排泄します。
この行程を液がなくなるまで繰り返します。

洗浄液とリンス液の別は体感で納得します。
ときに洗浄液で出切らない分はコーヒーで作ったリンス液ですっきりします。
リンス液についてはあるメーカーの口内洗浄剤を一度使ってみました。
しかし使用量がわずかなのに刺激は強く、
ちょっとした傷にも痛みを感じたためいまは使っていません。
また洗腸は体調に大きく左右され、
誰もが耐ええる療法ではありません。
しかし体力が伴うなら、
これほど安全で確実に心身のバランスをもたらしてくれる手段は、
他にないと思います。
便秘は心と身体に大きなダメージを生みます。
その事実を実感する上でも一度やってみてはいかがでしょう。
便秘症の人は変化を恐れています。
成長は変化を自分に許すことです。
慣れ親しんだ状況なら対処はできるけれど、
予想できない状況には自分は耐えられないという思い込みが、
便を体内にとどめ、その状況に自分を耐えさせます。
この為にならない思い込みを、
洗腸は手放すように教えてくれるでしょう。

posted by 天の鳥船庵 at 15:46 | Comment(0) | あれこれ

2015年12月20日

ドラマを創造した女性たちの修了式


自慢話をお許し下さい。
昨日は、天の鳥船庵夢療法講座第7期修了式でした。
浅野和三郎氏ゆかりのこの地で、
夢療法講座を開いて5年経ちました。
それを記念するように、
今回のみなさんは成人女性のクラスでした。
この一年受講生たちは誰も、
女性としての人生最大と言えるドラマを、
受講しながら創造していきました。
その具体的なところは残念ながらお話しできませんが。
お話しできたらもっと鮮やかに夢の治癒力をご理解いただけるでしょうか。

この講座がどのように受講生と成長できたか、
エッセンスだけの自慢話ですがお読み下さい。
この講座を修了できた受講生たちは、
講座の体験と自分の人生を、
縄をあざなうごとく、
日常に帰っては実践してこられました。
その結果今生起こしえる最上のドラマを体験できたようです。

そんな受講生共通しての感想は、
講座での体験はきつかったとのことでした。
一回のワークの内容を心に落とし込むには一ヶ月かかります。
そして再び次のワークに挑戦できたのでした。
きついけれど休もうとは思わなかったと皆が申しました。
変化していく自分の感触があったのでしょう。
変容するには、
成長するには、
今の事態を変えるには、
目の前の扉を開けなくてはいけない。
開けるにはその決意と行動を起こす自分である必要があります。
それが分かっているので、
万障繰り合わせて講座を受講し続けたと言います。
行動は心を軽くしていきます。
その結果を手中に収めることができたので言える言葉です。

夢が持つ変容の力はそれを信じ実行すれば、
強い味方となり、
心の筋力を約束してくれます。
それには仲間が必要です。
看視をしてくれる仲間。
贔屓目も過剰な期待も無視もない、
利害が伴わない共に学ぼうと心を開いてくれる仲間が必要です。
それがクラスメートです。
誰もがクラスメートの存在が大きかったと言います。
そのおひとりの和歌をご紹介しましょう。
『夢すべて我深奥の思いより
伝えし声を送り続ける』
『瞳より届きし言葉温かく
光とともに照らしつつまれ』
二句目の「瞳」は講師の目のことのようです。
口からの言葉は厳しいけれど、
その目には暖かみが感じられたということのようです。
こちらがぬかずきたくなります。
いつも心がけることは、
夢の神さまが伝えるようにとわたしに託してくださったと思えることは、
つたないままでも伝えようと。
そこに暖かみを感じて下さるとは光栄です。

昨夜打ち上げ食事会の時に、
「夢講座は自分を知るためには最強最終」と言ってくれた方がいます。
夢はもっとも頼りになる師匠です。
自己を知りたい方のためにお役に立つ講座たらんと心がけています。
次回開講は2月20日になります。
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posted by 天の鳥船庵 at 18:31 | Comment(0) | 夢の活用法