
(画・坂内和則)
先日のオープンクラスで、
恋人との関係に将来性があるかを知りたいという人がいました。
これは夢の得意分野です。
もしあなたが結婚相手を決めようとしているのなら、
是非夢に訊いてみて下さい。
的確な答えが納得できるカタチで下されるでしょう。
但し夢は、相手があなたの今生の目的に叶っているかどうか、
という視点でのみ答えてきます。
それも経済的にとか、家柄がとか、閨閥学閥は問題にせず、
ただ霊性という観点でだけ答えてくれるので、
その意味で今生のあなたのテーマを提供できる相手であり、
又その問題に組し易い相手が知らされると考えて下さい。
という訳で、いまの恋人が結婚相手に相応しいかを考えると、
いまいち覚悟が決まらない。
あるいは相手の態度がいまいち煮え切らない。
それでもわたしは結婚したいと思っている。
そんな方のためにとこの記事を書いています。
そしてこんなときの夢はとても分かり易い夢になるはずです。
相手に取ってあなたがどう映っているか、
あなたのことをどう考えているか、
そこの大事なところを夢の方が知らせたがっているからです。
これは長年多くの夢を見聞きした経験値から出した、
わたしなりの結論です。
どうして?
夢は結婚を聖なるものと位置づけているからでしょう。
だから誰と結婚するかの質問には分かり易く答えをくれます。
夢は結婚を軽んじていません。
むしろ結婚を歓迎しています。
わたしは夢にそんな傾向があるとは夢知らず、
夢に取り組んだのですが、
蓋を開けたらそんな結果になりました。
考えてみたら当たりまえで、
実にシンプルな夢の基本理念です。
そこで受講生たちにそのことを伝えているのですが、
どうもそこをご理解いただくのは大変な世の中になっています。
これは時代の寵児たちが、
受講生としてやってきてくれるからなのだと思います。
どういうことかというと、
みなさん優秀で社会的に成功している人が多く、
その生活力が満足を運んでこないと知っているけれど、
精神的に満足を覚えるものに出会えていない。
でもそれが満たされるのは、
異性からの愛情なのだとイメージが湧かないのです。
最も不確かなことは人の心を読むことで、
それへの対応を教えられていないことが原因ではないでしょうか。
過激なことを言えば、
神である自分の創造性を楽しむために、
神が寄り集まってこの世を作りました。
敢えて不自由な物質に魂を入れ込むという暴挙に出た訳です。
その暴挙がエゴを生み、
そのエゴが男尊女卑を生み出しました。
これを根付かせるために、
聖なる男女の営みを快楽と種の保存本能と位置づけ、
これが本当の悟りのエネルギーという真理を排斥したのです。
そして偉い男性が作ったこの世の栄華は、
高層ビルを造り、
地球ガイヤの体液である石油を我が物顔に掘り出しています。
そこへの反省はいまありませんが、
そのツケはいずれ払うことになるでしょう。
そのツケのひとつがこの社会では先がないと知った男性陣が、
徐々に元気を無くし、
丸投げで女性に助けを求めている姿がこの2016年の社会情勢です。
という訳で男性から丸投げされたこれからの地球を守るのは、
女性の役目と言いたいところですが、
これに目覚めた女性の存在が見えません。
男性原理で動く女性は多いけれど、
神の意を酌める女性が育っていません。
子宮で考える女性が子を生み育て、
その女性が神意を直接自分の身体に受ける。
その為には男女の営みのエクスタシーを体験できることが条件になります。
そんな男女を作るために、
夢は人間関係を大事にします。
生きるとは体験そのもの。
体験で肚からつき上がってくる心情が、
わたしたちが体験を学びにできたかを知る手立てになります。
人生で最も大事なことは結婚相手とどう接しているか。
それをとても大切に扱うのが夢です。
ですから、トラウマやカルマというその人の持つ人生テーマを、
この世の現実場面でどのように立ち向かっているか、
それをあなたの夢は知らせてきます。
その試合開始のゴングの前に準備に入るのが結婚だとしたら、
ゴングを鳴らしたい夢の神さまは。
それに対してはっきりした答えを差し出さない訳がありません。
かなり前置きが長くなりましたが、
夢が結婚相手に相応しいと伝えてきた夢の例を、
思い出せるとところで挙げてみましょう。
先ずわたしの例ですが、
【海の一角に囲いがあって、
その中は温泉の吹き出し口になっている。
又海水と混ざった温泉は程よい治療のための施設にもなっている。
吹き出し口の近くは潜っていくと宝が見つかるらしい。
剛の者がそれに挑戦すれば宝は見つけたもののものになる。
海とはいえ源泉の吹き出し口。
熱いに違いない。
わたしは彼とふたりとも挑戦したいと思っている。
けれど誰かやってみせてくれたら良いのになあとちょっと弱気。
そこに黒人の肝っ玉母ちゃんのようなでっぷりと太った女性がやってきて、
ダイブしたと思ったら苦もなく宝を高々と掲げて姿を現す。
あら、こんなに簡単なら是非やってみよう。】
夢はここまでです。
結婚前に見たこの夢はいまでもわたしの宝物です。
結婚生活は一触即発。
離婚になりそうな場面は数々あります。
その度にこの夢が思いとどまらせてくれたと言えます。
だから夢が太鼓判を押したからと言って、
波風のない結婚生活は望めませんが、
本当の意味で魂磨きができる相手と結婚できているというのが、
わたしがみなさんにお伝えできることです。
まだ最終段階にいっていないふたりなので、
説得力に欠けるかもしれませんが、
そこのところはお許しを。
では他の例を。
【人里離れた山奥にある美しい湖をふたりで眺めている】
美しい景色をふたりで見ているとは縁のあるふたりです。
そしてふたりで人生の美しい景色を見るように工夫し努力するでしょう。
【ふたりで船を漕いで島に行く】
正にふたりで楽園を作ると言う意味です。
【ふたりでレストランでフルコースを賞味する】
人生の美味をふたりで堪能するというふたりの意志を感じます。
そして結婚に相応しくない相手を示す夢の例を。
【ふたりでピンク色の山を登っている】
夢も現実的な山でないとNGです。
この夢は一種の願望充足の面があり、
相手に自分が性的魅力があって欲しいという複雑な意味があります。
【彼の誘いを受けて寿司屋に入るところ】
この夢の意味は、寿司が「晴れ」の食べ物なので、
相手からは結婚相手とは見なされていないという夢です。
彼に取って彼女は日常の関係ではなく、
非日常なのです。
従って結婚を考える関係ではありません。
昔風にいえば、床の間に飾る女と見なされて、
勲章みたいにかっこいいけれど、
彼女に自分を曝け出して一生を生きるのはごめんと言う意味。
【ふたりともレシトランの入り口にある料理の見本を見て素通りする】
人生の問題にふたりで取り組む気がないのに、
それらしく見せているだけの関係。
まだまだ面白い例はありますが、
あまり長くならないようにこの辺で。
つづきはご自分の夢に訊いてお相手を決めて下さい。
夢が実用的で役に立つことを納得されるでしょう。