
これからお話しする夢を、
公にする許可は夢主さんに戴いていません。
そこで個人を特定できる要素を省いて、お知らせします。
又この夢が心理的なアドバイスばかりでなく、
医療的アプローチをうながしていると見る見方には、
お人によって異論があるかもしれません。
しかし敢えて「夢による医療リーディング」としたのは、
症状を抱えるこの夢主さんに、
夢が具体的に食べ物の不適を指摘して、
改善法は手中にあるという自信に繋げて欲しいという、
夢の願いを汲んでのことです。
また夢は心理的で霊的なアドバイスのみでなく、
実際的具体的方法を示すことは再三で、
むしろ具体的提案を考えて欲しいという願いもあります。
夢は深い真実から来るので、
その科学性は疑う余地のないものです。
自分にとって必要な食事のあり方(body)、
心情(mind)、
そして人間としてどのような哲学を持って生活していくか(spirit)を、
夢は問うと同時に、
深く考えるようにと促しています。
更にこの夢が語るメッセージは多くの人にも必要と思います。
それで多くの人の目に触れて欲しいと記事にしています。
夢はこうです。
「家族全員、祖父母から親戚一同というくらい全員で、
ビュッフェで食事をする。
皿を片手に料理を取ろうと手を伸ばすものの、
手前にはサラダ用の野菜が並んでいて、
どうしても欲しいものに手が届かない。
野菜と欲しいものの間に見えない壁がある。」
欲しいもの食べたい料理は何かと問うと、
「ステーキにハンバーグに唐揚げにエビフライ」とのこと。
いまのご時世、
ごちそうと言えばこの方の云うように、
「ステーキにハンバーグに唐揚げにエビフライ」。
毎日忙しいスケジュールをこなす現代人に、
これらはまさに最強のごちそうでしょう。
口に入れた途端その濃厚な味は
ストレスフルなそれまでを忘れさせる効果抜群です。
そしてそれらを食べることでしばし憂さが晴れます。
でもここはケイシーがいう食養生を思い出して欲しいのです。
これらは極力避けて欲しい食べ物です。
現代医療の治療を受けている方々には特に考えて欲しい食事内容です。
夢は自分が自分に向けて取り得たリーディング。
この夢主さんは病名がついた病気を抱えています。
その方が見た夢だからこそ健康管理上のアドバイスでは済まされません。
繰り返しますが、夢は自分が自分に向けたリーディングです。
自分がリーディングをやったのです。
夢の神さまとアカシャの記録を読むことができたのです。
それは症状改善のために、
これらの食事を避けるようにという積極的アドバイスなのです。
つまりこれらを摂らない努力が治療の一環だと夢はいうのです。
それで夢には「ステーキにハンバーグに唐揚げにエビフライ」に、
手が届かないよう壁があります。
夢は決して壇上構えに注意を喚起してくるのではなく、
透明の壁を作って手が届かないようにしています。
さて大事な夢は、
細部にわたって穴のあくほど味わい吟味する必要があります。
手前には大量の生野菜があります。
野菜には手が届くのです。
ビュッフェの場を借りて、
夢は大量の生野菜を摂取するようにと促しています。
昨今の栄養学は栄養素ばかりを云々するのではなく、
消化吸収(assimilation)も加味されて論議されますから、
食事の時に先ず野菜から箸をつけると良いという説が有力です。
食事を野菜からはじめれば、
その後炭水化物に動物性たんぱく質を摂取しても、
血糖値は上がらず消化への負担も軽減されます。
そうした食事のあり方をこの夢は伝えている可能性があります。
炭水化物や動物性たんぱく質を最初に摂ると、
胃自体がフル稼働の化学工場になって、
体力勝負になってしまいます。
先ず咀嚼が必要な野菜を食べれば、
その分胃の活動も緩やかに始まり、
身体への負担も少なくて済むでしょう。
野菜は主にビタミンやミネラルを供給してくれます。
いまの栄養学ではあまり云われないようですが、
ケイシーはアルカリ性と酸性のバランスを良くいいます。
野菜はアルカリ食品で動物性たんぱく質は酸性食品です。
この夢主さんは酸性食品を多く摂っているようだとこの夢で分かります。
ここまでが「自分にとって必要な食事のあり方(body)」の説明です。
次に「情動の状態(mind)」の説明に移りましょう。
「ステーキにハンバーグに唐揚げにエビフライ」が
食べたくなる心境を考えてみると、
何だか考えただけでお腹がいっぱいになってしまうけど、
食べたいんですよね。
生きているっていう実感が欲しい。
それもアグレッシブに。
家族全員でビュッフェに来ている訳ですから、
お家のなかはかしましい。
どこの家にも大なり小なりあります。
けれどこの夢主さんに取っては問題山積みで、
それに圧倒されないようにとこれらが食べたいのです。
現状を切り抜けるには、
動物が持つ程に強い闘争心が必要だとお考えなのでしょう。
これがこの夢主さんの心情です。
最後に、
「人間としてどのような哲学を持って生活していくか(spirit)」ですが、
この夢主さんは植物(野菜)的エネルギーではなく、
動物的エネルギーを使って、
現在起きている問題に対処しようとしていると推察できます。
植物的エネルギーとは何かと言えば、
葉もの野菜はほとんどが太陽に手を広げて、
恵みの光を全身に取り入れようと成長するものです。
一方動物的エネルギーとは、
目の前で起きていることに生存を掛けて対処することです。
夢では見えない壁があったということですから、
この壁を夢が意図的に置いたと考えると、
夢の心遣いがノーを伝えているようです。
野菜は噛むことを強いてきます。
咀嚼力が必要です。
夢からの生き方(spirit)への提言は、
問題を良く噛み味わい尽くしなさいと言っているようです。
問題に対する咀嚼力をいっています。
早急に結論を出さないようにともいわれているように思います。
さて最後に、この夢は数年前のものだとのこと。
数年前の夢を、
いま吟味する必要をお話ししましょう。
この夢主さんが発症したのがいつのことか分かりませんが、
病気はエネルギーの誤用で起きます。
問題への対処が心理的になし得ない部分は、
肉体の細胞が引き受けることになります。
肉体はかなりの忍耐力があり、
数年に渡って心理的に処理できない部分を担います。
数年経って発症することになります。
この夢を見たときより、
いまの方が事態は落ち着いている可能性があります。
しかし心情は心の癖として同じ傾向があります。
だから、数年経ったいま心の癖を承知し、
それを改善するためにこの数年前の夢を吟味し、
生活に役立ててはどうかと、
夢はいうのでしょう。
それでこの夢をいま思い出し、
それを議論したのでした。