[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2017年02月23日

驚きの洗腸を薦める夢

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これからお話しする夢も、
夢による医療リーディングの一例と私は考えています。
洗腸を夢が勧めるなんて、
にわかには信じられない。
多くの方々はそう思われるでしょう。
しかし夢は摩訶不思議の擬装工作を駆使して、
最も安全で肉体上も精神衛生上も効力ある洗腸を勧めてきます。

今回はこれが洗腸を勧めている夢だと分かる受け取り方、
擬装工作解除法をお話ししましょう。

夢本体:
【小学校の担任の先生がたくさんの生徒を連れて、
下水の清掃(どぶさらい)をしている。
この先生がこわれたゴルフボールをばらまいて、
消毒液を掛ける。
そうしてから子供たちがボールを拾うと、
どぶがきれいになる。
わたしもボールを出す。
あとは収集車が持っていく(ボールを)】

「下水の掃除」がこの夢の主題です。
夢では家や建物を人体となぞらえと、
身体の状態を正確に捉えることができます。
最も分かり易いのは、
教会堂や礼拝堂でしょうか。
サン・ピエトロ大聖堂のように頭の上に十字を乗せ、
胡坐をかいて座ったときの人体に重ねて、
内分泌腺とその支配下にある内臓を考えます。

この夢に戻ると、
「下水」は身体の外のように思えますが、
身体を敷地全体とすれば、
汚水を流すところ(どぶ)は、
大腸のなかの肛門に近いS字状結腸あたりでしょうか。
(注:医療リーディングと云いながらここでは、
この夢主さんの医学的診断を知っている訳ではないので、
あくまで夢を紐解いていけばと云うだけのことです。
夢の専門家がその範囲で想像しているとだけご承知置き下さい)

つまり、夢は大腸の掃除を主題にしていると考えたのです。
そこで更に夢を仔細に検討すると、
夢は具体的な掃除の方法を提案しています。
まず、「壊れたゴルフボールを(下水に)ばらまいて、
次に消毒液を掛ける」というのです。
この「ゴルフボールをばらまく」というのと、
「消毒薬を掛ける」という2工程は、
ケイシー流腸内洗浄で使う洗浄液にとても良く似ています。
ケイシー流洗腸の方法では、
はじめに塩と重層を微温湯で溶かした水溶液を使います。
便の搔き出しを塩と重層を入れた微温湯でやっている訳です。
次にリンス液として、
微温湯に少量の口内洗浄液を溶かした溶液を使います。
最初の壊れたゴルフボールが物理的な洗浄の役割を果たし、
次の消毒液で口内洗浄液の役目を担わしていると思われます。
市販の口内洗浄液は殺菌作用がありますから消毒薬とも云えます。

こんな風に夢はそのものズバリで表さないで、
象徴を使いながら、
真実のはたらきを知らせています。
効能をしっかり伝えるために、
洗浄工程と、消毒保護のための工程を、
ゴルフボールと消毒液で表しています。

先にお話ししたように、
この方の健康状態は存じませんが、
夢から洗腸を勧められているのですから、
便秘かも知れません。
あるいは便秘ではないけれど、
排便に違和感があるかもしれません。
或いは食事内容に原因があるかもしれません。
それでこの夢主さん、何らか排せつに問題があり、
それを取り除けば、
いまのところ大事には至らないというのが夢の指摘です。
どういうことかと云えば、
夢が注意喚起をしている間は、
大事に至らず解決方法はあると云う夢の約束事だからです。

ここで話を、
誰にとっても洗腸は必要だという話をしましょう。
いままでに洗腸を促している夢は数限りなくありました。
多くの場合それを夢主さんに伝えても一蹴されます。
その気持ちも分からないことはないので、
後はご本人の決断を促すことにし、
深追いすることはありませんが、
ここでは、その理由をお話ししましょう。

便は、水分、古い腸内細胞、大腸菌などの腸内細菌、
胆汁などの体内分泌液、
そして消化できなかった食物繊維に加えて、
体内に蓄積していた毒素から成り立っています。

どんなに健康な人でも、
現代の食餌では大量の毒素を取り入えれていることになります。
それら添加物に農薬が、
便とともに排出できているとは考えられず、
こうした毒素は体内に蓄積される時間にも影響を受けるでしょう。
この毒素や多すぎる炭水化物に砂糖の摂取が、
大腸に大量の粘液をつくり出します。

丁度、風邪をひいたり、花粉症にかかったときに、
鼻や喉に付着した病原菌や花粉を殺菌し洗い流すために、
大量の鼻水を放出するのと同じく、
大腸もそれらの毒素を流すために粘液を出して、
それらを体外に出そうとするのです。
つまり粘り気のある大便が出ている間は、
粘液が出ている訳で、
その粘液を洗腸で取り除かない限り、
腸はその役目を速やかに行えないことになります。
丁度、鼻水をかんで鼻の通りを良くするのと同じことです。
そこで夢は多く洗腸を薦めざるを得ないのだと思います。

ではこの夢主さんの心理的精神的状況を、
夢から推察できる範囲で見ていきましょう。
この方は、
これまで心の拠り所にしてきた信念を、
手放さざるを得ないところに来ています。
それが洗腸のすすめの心理的現状です。
誰でもそうですが、
信念を掲げることで自分のなかからやる気を出し、
頑張る自分に自信が持てていました。
それが、ここに来ていままで起こったことのないきしみが生じています。
これで良いのだろうか、
何か違うのではないか、
もしかして、これまでの信念ではこの状況を切り抜けないのではないか、
などなど考え込む場面が多くなっています。
これまではこの信念を実行して実りを得てきた実績があるだけ、
これまでの信念への信頼は強固なものがあります。
これが葛藤を生み、
信念を手放せずに心の中は便秘状態という訳です。
心が成長してくると、
それまでのモットーは崩さらざるを得ないのですが、
ご本人に取っては、
これまでの考えが通用しないということはとても信じられず、
なんとか妥協案を考えたいと長く苦しみます。
逆に云うと、心の浄化が進まず、
そのツケが身体に表れているのです。
変えないといけないと分かっていても変えられないので、
身体の方でその葛藤を一時預かりをした形です。

こういうときこそ洗腸をしたらどうでしょう。
心の癖や信念を変えるのはやっかいですが、
身体の中の洗浄は行為なので、
それよりは実行し易いです。

洗腸が上手く行けば、
身体が軽くなり、
心の葛藤をしばし手放しているかもしれません。
しがみついていたこれまでの心情が解けて、
気付きが訪れ、
拠り所だった信念を手放せるかもしれません。
それほど洗腸は精神状態に効力を発揮します。
粘液がすっかり取り除かれた後の身体はとても爽快です。
その爽快さが精神状態を変えてくれるでしょう。

ではもう一度夢に戻って、
【小学校の担任の先生がたくさんの生徒を連れて、
下水の清掃(どぶさらい)をしている。】
という部分を考えてみましょう。
ほんとうのところは、
夢主本人でなければ分からないことですが、
夢の専門家が想像できることは、
この小学生の頃本人は元気で、
大人の云うことも素直に受け取れたのかもしれません。
友だちにも恵まれ、
ある種の高揚感に包まれ、
毎日が楽しかったでしょう。
そんなことを思い出しながら、
変化に前向きな気持ちが持てるようにと、
夢が後押ししているように思います。


posted by 天の鳥船庵 at 09:27 | Comment(0) | 夢の活用法

2017年02月16日

「さぁ、よろこんで!」と夢が云う

「さぁ、楽しんで!」と夢が云う.JPG

先ず、ある方の初夢を話しましょう。
【ダンサー森山未來がカメレオンに扮し、
舞台で詩の朗読をしている。
それに合わせて、
わたしと次男が即興のパフォーマンスをしている。】

この夢主さん。
この夢をクラスで披露しての第一声が、
「こんなにうかれていていいのでしょうか?
そんな場合じゃないと思うのですが?」と、
かなり深刻ぶった顔つきをしていました。

え?ぇ?そうなの?
彼女の反応が夢のニュアンスと違い過ぎて、
こちらがびっくりしてしまいました。
そこで次男さんがどういう状況なのか訊いてみました。
夢主の次男さん、
秋に演劇の勉強に渡米が決まったのだそうです。
大学を中退して1年間の修行にでるとのこと。
学費をそれに充てたいと許可の申し出があったと。
云われてみれば浮かれている場合ではないかもしれない。
親としてみれば気楽に送り出せる状況ではないのかもしれない。
でも、夢が云う挑戦は「うかれるな!」でしょうか。
どう説明して良いのか思案していたら、
居合わせたひとりの受講生が助け舟を出してくれました。
「舞台の上ですよね。
舞台の上で森山未來の脇でダンスを踊っている。
舞台とはそれまでの稽古や修練の成果を、
観客の前に披露することです。
次男さんとの間でおふたりが交わされたもろもろを、
舞台に乗せるようにひとつの成果として味わってみればどうでしょう。
それを楽しむということで良いのではありませんか」と。

成る程。
「うかれるな!」と受け取った夢主と、
「いまは一応の成果とここまでの流れを楽しむ」というメッセージには、
大きな差があります。

どうして夢主さんはそう取ったのでしょう。
これまでこの方ご家族との間に超え難い難問を抱え、
まるで修行僧のように、
それらを解決してきたようです。
それが習い性になり、
夢は叱咤激励してくる厳しいもの。
しかし実行した後の安心感を頼りに、
夢のアドバイスを生活に活かしてきたようです。

それが今年の初夢で森山未來の脇で踊る夢を見て、
更なる試練が来たとでも思ったのでしょう。

この夢を「うかれるな!」と取ってしまうと、
「森山未來」の名が伝えたい「未来」も、
次男さんが将来立つ「舞台」も、
「カメレオン」も意味をなさなくなってしまいます。

こういうときは一度厳密に、
夢のストーリーを文章で追って、
言葉をひとつひとつ拾い、
辞書を使って分析してみたらどうでしょう。
すると次男さんの「未来」は、
「カメレオン」のように七変化して、
森山未來のように大舞台に立てるかもしれません。
それへの出発をいま祝っていい。
そんな風に夢のストーリーを書き換えることができます。

寝てみる夢は魂が生まれる前に、
こんな人生を送りたいと、
取り組むテーマを決めてきたものです。
魂が求める夢です。
その夢を顕在意識で書き換える訳です。
すると、その夢は魂の許可を得て、
現実化していきます。

ここまで考えて、
この夢主さんにこの夢を記事にしたいとメールをしました。
すると以下のお返事。

ー引用はじめー

この夢と関連がある夢を、昨年12月にみています。

夢では、(実際に息子のAが共演した)松たか子さんと
同じ舞台に出る事になったというストーリーでした。
(夢)
舞台に出演することが決まった。
共演者は松たか子さん、
「あー、とっても嬉しいけど、もの凄い緊張感だー」と私はドキドキしている。
彼女と同じ衣装を身につける、とても美しい帯をアレンジした個性的な衣装。
しかし私が身につけると、なぜかふんどしの様に見えてカッコ悪い。
どーして?
その隣で、松さんは綺麗に着付けている。
ただでさも、松さんと一緒で緊張しているのに…
焦りの絶頂で目が醒める。

この夢を見て、
松たか子さんやベテランの役者さんと共演した息子が、どれだけ大変だったか、
現実味を持って感じられたのです。
それまでの息子の奮闘をお互いに認め話すキッカケになった夢でした。

ー引用終わりー

ふたつの夢がつながっていることがよくわかります。
やっぱり、初夢はよろこび楽しむことで良かったのですね。

親が子供の成長を心からよろこべたら、
子供にとって大きな励みになると思います。
兎角人は前倒しして心配をしがちです。
この修行僧のような夢主さんは、
自分で決断し、自分の人生に果敢に挑もうとしている息子に、
よろこびを持ってエールを送れたら、
旅立ちの最高のはなむけになるでしょう。

確かに初夢です。
次男さんの旅立ちまでまだまだ時間があります。

よろこびをよろこびとするようにと夢が云ってきました。
感情を素直に感じ切るというのは大きな挑戦でもあります。

この夢主さんの今年の課題は、
「さぁ、よろこんで!楽しんで!」です。

posted by 天の鳥船庵 at 07:22 | Comment(0) | 夢の活用法