
(坂内和則画)
魂の成長に挑みたいなら、結婚を勧めます。
家庭生活は魂の他流試合のようなもの。
自分の霊性を頼りに結婚相手に挑んでご覧なさい。
その主題は「自分が一番貴いとおもえる態度を相手に捧げつくすこと」
あなたの霊性の度合いは相手が教えてくれます。
互角に戦えれば、
人生の最高の喜びを味わえ、
人生の最悪の人間関係に泣きます。
これで魂が磨かれる訳です。
この経験無くして魂磨きはできません。
魂を磨くのに、宗教も哲学も役に立ちません。
宗教も哲学も修行道場という練習場でしかないのです。
力試しの他流試合は出来ないのです。
霊魂は結婚生活という実践の他流試合でしか磨かれません。
先日受講生からいただいたメールを、
本人の許可を頂いたのでお見せします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この2日間に私たち夫婦間で面白い事が起きたので、
感謝も込めてご報告させて頂きます。
余談から始めると講座でも話題になった夫婦関係について、
ここしばらく考えていました。具体的には、夫婦共に仕事と家庭の両立です。
特に夫は家庭をもっと優先したいとサラリーマンを辞めたのですが、
最近は、ありがたいことでもあるのですが、忙しくしていて、
以前より帰りが遅くなる日も多くなってきました。
そんな流れのなか、ふと数ヶ月前の事を思い出しました。
現実では、夫への不満を怒り任せに本人に告げようと思ったのですが、
一旦やめた日にみた夢です。
内容は、
正論を夫に突きつけていて、
それに対して、
夫は今はこうする以外にどうすることも出来ないと、
自分の考えをそのまま吐露するという夢で、
要は平行線のまま問題は解決せず、
お互い消化しきれない思いを抱えたまま終わる夢でした。
その夢をみて、夫に正論を突きつけるのは得策ではなかったと思い、一旦やめて良かったとおもうわけですが、
不満はそのままでした。
そして数日前に問題はおき、
夫は取引先の役員との飲み会で終電がなくなり、
1時間以上もかけてタクシーで帰ってきた後、トイレで吐いていました。
(頻繁に飲み会があるわけではなく、吐いたのも初めてです)
私もつい、「これがあなたのしたいことなのか?」と詰め寄り、
夫は「いや、違う。ごめん。」とだけ言いましたが、
その謝罪が「何がごめんなのか」と、私の怒りに油を注ぎ・・・・・
ただ、ここまできて私の頭に、
夫が帰ってくる直前に見ていた夢が浮かびブレーキをかけました。
夢の内容は、知り合いの夫婦が出てきて、
(今実際にパートナーが倒れて入院されている方が)病院にいる夫からの電話で、
「本当に迷惑をかけてごめんね」と、夫に言われたのに対して、
妻は、「謝らなくていいから早く治すことに専念して!」と強めに言っている。
夫はまた謝っている。
妻は、そういう事じゃない!というがイマイチ伝わっていない。
そこで私が電話を代わり、パートナーの方に、
彼女は強い口調の言い方はしてるけど、
それは本当に治すことに専念して早く回復してほしいと、
心から思っているからだと伝えると、
妻の優しさが夫に伝わり、
これを忘れないように書き留めておくという。
ただ相変わらず妻の口調は厳しく聴こえてしまう。
私はそれだと相手に伝わらないんだなと思ったという夢でした。
この夢が私の怒りを抑え、
冷静に相手に寄り添う行動に変えてくれました。
彼の肩をさすりながら、飲み水を渡しつつ、
「家族の為に頑張ってくれていることは分かっているし、感謝している。
ただ、これはあなたがやりたい事なのか?
家族のあり方と共によく考えてほしい」と夫に伝えました。
すると、不思議と私自身に怒りの感情がなくなって、
彼を思う気持ちだけが残っている事に気付きました。
そして、彼も一言
「もうやめにする!」とだけ言い、布団へ行きました。
私はその後、子供達が起きる前にトイレの除菌をしておこうと、
掃除用具と夫に気休めの栄養ドリンクを買いにコンビニまで行ったわけですが、
その間も怒りはなく、
むしろ清々しい感情で居られる自分に気づき、
このやり方は
わたしにも夫にもストレスフリーで夫婦関係も深めるんだなと思いながら、
1〜2年前に、
慶子先生とかずさんが出てくる夢で、
ケンカはしてもお互いを深く知り想い合っている先生たちの夫婦関係が
結婚の醍醐味だなと思った夢のことを思い出しました。
後日談ですが、その翌日からの週末、
夫は家族をより一層思っているように感じ、
私自身も普段当たり前と思っていた彼の優しい行動に目がいくようになり、
結局はあの出来事が円満に作用してくれたように思います。
そんな流れがあり、連絡させて頂きました。
夢をやっていて良かったと思う瞬間でした。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それに対しわたしからのお礼の返事です。
「夢の醍醐味そのもののお話。
お知らせくださってうれしいです。
私たち夫婦はみなさんの見本には程遠いですが、
夫婦の微妙な関係に分け入って調整をしてくれるのは、
夢だけのように思います。」
自分の結婚生活が魂磨きなのだと声を張り上げ、
壇上から講話を垂れるような資格はわたしにはありません。
それでも、無様な自分の結婚生活があるから、
ここまで自分の魂を磨くことはできたと思います。
誰にも言えない感謝を夫に覚え、
他の誰にも言えない喜びの体験をし続けています。
もちろんこれ以上ない落胆も、
分かり合えない心情も抱えたままですけれど。
posted by 天の鳥船庵 at 20:12
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