[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2019年10月23日

6「自転車をひたすら漕ぐ」


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下記の記事は、
翻訳した「ドリームブック」の付録記事を再度解説しているものです。
実際のわたしの夢日記を半年に渡って解読しています。
いまは絶版なのでそれを再度みなさんにお見せしています。
全部で8回あります。今回は6回目です。

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花見(さくら)イラスト・6花束

【夢本体】7月9日
自転車に乗ってひたすら走る。
それがうまくできるので、もう一台の自転車を脇に持って引きながら走る。
おまけに三輪車(子供用の)まで走らせる。
合計三台の自転車を上手に走らせ、直角に切り立った坂道も自在に登る。

【夢のメッセージ】
今なら軽業師のようにバランス感覚がはたらいて、
社会的な活動も、
私生活面も、
さらに子供のときに引き込んだ反応パターンから抜け出ることも、
みんなあなたがコントロールできます。
だから、それに取り組みやり続けなさい。
途中で投げ出すとバランスが崩れて、立て直しがむずかしいでしょう。
今は走り続けたらどうですか。

【雑感】
前日の夜、五重塔に桜の絵を描きました。
そのとき自分の心にどんな思いがあり、
何を感じながら描いていたのか、
夢の方から確認をもらった感じがしました。
この夢の絵を描きながら
「さてわたしの顔の表情はどんな風になるかしら?」と、
自分をのぞくようでしたが、
出来上がりは毅然と見えます。ただただ前進。
そしてこう思ったのです。
「たかだかわたしの人生じゃないの。
誰に遠慮も要らないのよ。
好き勝手にやっちまえ!」と。
基礎がしっかりしたから五重塔が描けたのです。
全(速)力で取り組めば、動き出せるものがあると、
自信をつけてくれた夢でした。

【今思うこと】
「雑感」に書いたことは分かりにくいでしょうか。
絵はいつも関心がありながら、
本格的に取り組む機会がないままでしたが、
この頃アートセラピーを勉強したことと、
婚約者が絵描きで絵の道具が揃いました。
手慰みに五重塔と桜を描いてみたのだと思います。
夢がいうことを自分の描いた絵で確かめることができたのです。

前回Something strangeの話をしましたが、
この夢のように3台同時に自転車を走らせることは普通しません。
危険です。
けれど軽業師ならできます。
軽業師なら職業としてこなしていけます。
これがメッセージとなる訳です。
つまり、
いまのわたしは軽業師のように人生を乗りこなしていけると言うのです。
これまでわたしは自分が世に出て自分なりの仕事ができる人物だとは、
とても思えませんでした。
だから軽業師のように行動しなさいと言われても怖気付きます。
それを夢はやれというのです。
だから夢は、
わたし自身が3台の自転車を乗りこなしているという擬装工作をして知らせてきました。

「途中で投げ出すとバランスが崩れて、
立て直しがむずかしいでしょう。
今は走り続けたらどうですか」と自分で結論を出しています。

この結論を出せたのは、
それまでの夢の一貫したメッセージがあったからです。
前回の「5『妹を振り回す』」も「行動しなさい」です。
夢の忠告は厳しいものでしたが、
できるだけ忠実にそれに従い実行しました。
そして何より現実が動いていました。
自分の天職を見つけ、その活躍の場を得ることができ、
2度目の結婚を目前にしています。
子供のように人生を楽しむ気持ちは誰にも負けない心境でしたし、
これまでのようにいじいじと他人を羨む気持ちも失せていました。
まさに三輪車と自転車二台を操っている気持ちそのものです。

このとき私は50歳。
「ドリームブック」の著者ベティ・ベサーズが言うように、
49歳の自然発生的なクンダリーニ上昇に便乗して、
自分のエネルギーを効率よく使うことができたのだと思います。

今考えてもアクロバティックな日々でしたが、
わたしとしては「夢とダンス」をして、
人生を切り拓いていたときなのだと思っています。



posted by 天の鳥船庵 at 07:22 | 夢の活用法

2019年10月18日

5「妹を振り回す」


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養成講座で実施するケース研究のためのクライアントを募集しています。
興味のある方は一度個人セッションをお取りください。
次回の通信講座は来年4月から始めます。
受講をご希望の方は前もってオープンクラスか個人セッションにおいでください。

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下記の記事は、翻訳した「ドリームブック」の付録記事を再度解説しているものです。
実際のわたしの夢日記を半年に渡って解読しています。
いまは絶版なのでそれを再度みなさんにお見せしています。
全部で8回あります。今回は5回目です。

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四つ葉イラスト・5花見(さくら)

【夢本体】6月25日
妹を捕まえて、
両腕を取って振り回す。

「どうしてこんなに言っているのに、あなたはわからないの?」

「さんざん言ってきたのに、どうしてわからないの?」

「どうして行動しないの?」と、

わたしは彼女を振り回す。

【夢のメッセージ】
あなたは自分で気付きながら、
行動していません。
ただ行動に移せばよい、
それだけなのに何もしていません。

【雑感】
妹はわたしの育っていない部分を表しています。
だから夢で妹にイライラしているのです。
これは絵に描いてみてよくわかったことですが、
妹の身体が小さくなっています。
わたしのイライラとあせりは、
コントロール可能なところまで小さくなってきました。

【今思うこと】
ドリームブックに書いた「夢のメッセージ」は、
夢特有の受け取り方で、
自分以外の人物を自分の側面として捉えた内容になっています。

つまるところ、この世では魂の修行をしているので、
「妹はわたしの育っていない部分」と言い切って間違いはありません。
けれどこの短くて分かり易い夢を前にして、
様々な思いが去来します。
特に家族との関係は今生の課題の中心点なので、
楽しいことも辛いことも人間関係の失敗も人生の色濃いドラマが渦を巻いています。
人の優しさを知ったのも家族から。
どうにもならないという人との軋轢も家族だったから。

実際家族との確執はかなりの問題を引き起こしました。
夢の中で言っているセリフは現実私が彼女に言って聞かせたことです。

「なんて馬鹿な自分だったろう」と思います。
相手は姉である私の説教など聞きたくもないのに、
こちらは自己満足で偉そうに叱り飛ばしています。
挙句に自己嫌悪に陥ります。

夢はその度合いが緩くなり、
遊べるようになっている。
つまり、それも遊び心でやりなさいというのです。
相手も自分のありように気づいているし、
私も自分の愚かさに気づいている。

これが何を意味するのかは今となってはよくわかります。

それまでに夢で複数の過去生を知りました。
夢で過去生を知らされる時は、
そのやり残しの課題に立ち向かえる準備ができたときに限ります。
また知らされる過去生は自己憐憫とも自己嫌悪とも無縁です。
ましてや自己バッシングとも無縁です。

前進するために、成長するために、
自分を好きになり、自分を愛せるために有効な知識になります。
わたしに取って「言葉」は殊の外、課題のようで、
説明せずに権力を行使したらしい過去生があるようです。
この偉そうな自分の姿を是正するために、
年してからみなさんの前で講義をし、ワークショップをすることになったのでしょう。

多くの人の前で話をする機会は時に心に濁りを作ります。
いつの間にか人より自分が偉くなってしまうのです。

折角市井の目立たないところに生きるわたしが、
そうあってはならないのです。
この夢を見た年の暮れにワークショップをすることになりました。
ワークショップをすれば、言葉で説明しなければなりません。
言葉に気をつけ、人より自分が偉くならないようにという、
ふたつの戒めがこの夢にはあります。

フロイトの夢解読法にSomething strange を探すという方法があります。
これはどの夢にも絶対変なところがあるからです。
だから夢の中の「ちょっと変!」を探すのです。
さしずめこの夢ではわたしより体格の良い妹を振り回すというところです。
実際は彼女を振り回せません。
夢の中だからできたことです。
それが変なのです。
そのできないことができています。
どうやらできるはずのことが自分で勝手にできないと思い込んでいるようです。
肉体的な話ではなく、
精神的に霊性を駆使したらできると夢はいっているようです。
エドガー・ケイシーの言葉にも、
「人はみんなどこか変なところがある」というのがあるそうです。
ケイシーが言うのは、そこが生きる上での課題を示しているという意味でしょう。
そうなると当然心模様を知らせてくれる夢に「変なところ」がある訳です。
つまり自分の「変!」に気づければ、
課題もわかり靄が少し晴れて、楽になれます。

なかなか含蓄のある夢です。
 


posted by 天の鳥船庵 at 18:34 | 夢のメッセージの取り方

2019年10月12日

4「3つの衣類を洗濯」


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11月第4週から新規の養成講座が始まります。ケース研究のためのクライアントさんを募集します。ご興味のある方は前もってオープンクラスか個人セッションにおいでください。11月9日はまだ空席があります。クライアントとしての経験はその後の人生に豊かな影響を生んでいます。

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下記の記事は、翻訳した「ドリームブック」の付録記事を再度解説しているものです。
実際のわたしの夢日記を半年に渡って解読しています。
いまは絶版なのでそれを再度みなさんにお見せしています。
全部で8回あります。今回は4回目です。

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ひまわりイラスト・4四つ葉

【夢本体】6月24日
金たらいで洗濯物を洗っている。
洗濯物は三つある。

【夢のメッセージ】
そのまま、
からだの浄化と
感情の浄化、
そして思考パターン=反応パターンの浄化をしっかり続けなさい。

【雑感】
絵を描きながら、
よくぞ三つの洗濯物が夢に出てきたものだと、
感心するより笑ってしまいました。
生活態度も健康面も感情面も洗い出しが必要です。
反省と吟味を加えて注意深く生活するように夢でいわれています。

【今思うこと】
「金たらいで洗濯をする」ことはもう何十年もありません。

まだ小学生の頃、
両親と自分と兄弟3人の洗濯物を、
金たらいと洗濯板と固形石鹸で洗濯した思い出があります。

苦労だとは思いませんでした。
「小さいのによくできたなぁ」と自分ながら感心しています。
この私の気持ちがこの夢の伏線になっているように感じます。
その頃母の長患いに続いて、
わたしも間も無く病気をしたので、
長くはできなかったものの、
家族の衣類を洗濯できた思い出が、
自分に自信をもたせてくれました。
これからやることへの応援歌のようにこの夢を捉えたのです。

この夢を見た頃は、
もちろん洗濯機を使っています。
それが夢では金たらいでの洗濯です。
これが夢解読法の「夢の構造5つの特色」の象徴的表現になります。
「ちょっと変」が象徴的表現で「Something strange」と言います。
小学生の時の洗濯の思い出と、
これから結婚に向けて自分を整えていかなくてはならない緊張の時期が、
奇妙に重なって感動を覚える体験になっています。

浸け置き洗いを丁寧にする気分は特別です。
手を掛けた分だけ目に見えて汚れが落ちます。
この夢のメッセージは言葉にするととてもシンプルです。
その分自分で具体的な心のチェックをしていたことを思い出しました。

ふたりでよく話をしました。
朝から晩まで2、3日ぶっ続けで話をした覚えがあります。
ふたりとも時間のやりくりができる仕事だったので、
話し合うことが一番大切と、
時間を惜しまずただただ話していました。
丁度アートセラピーを受講していたので、
別々に受けた教育分析という集中ワークの話をよくしました。
ここで得たものは大きく、
何があっても相手の話を聞くこと。
これだけは未だに守られています。

しかし今から考えれば、
それでも見えない相手の課題がありました。
自分にも取り組むのに難儀なトラウマがあり、
今生の課題(カルマ)があります。
相手も同じです。
それがくせもので、
相手の課題が正確には私に見えなかったのかもしれません。

精神世界のワークは所詮非日常です。
現実界でのトラウマ・カルマの出方は想像を超えています。

とはいえ、
結婚を見据え、
膀胱炎を患った後、
身体の思いに気づけるようにと注意し、
彼への自分の感情と彼がしてくれることへの感謝を感じ、
これなら、ふたりで創造的な人生を作っていかれるだろうと思ったのでした。
この夢は結婚に向けて確認のようなはたらきをしてくれました。



posted by 天の鳥船庵 at 20:21 | 夢で心と身体の健康状態を知る