[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2019年11月18日

8「KさんYさんの要望で花を活ける」


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12月14日のオープンクラスに空席あります。
養成講座のクライアントも引き続き募集しています。
来年4月から通信講座の2期をはじめます。
1年半の長丁場です。
ご希望の方はオープンクラスか個人セッションを前もって受講されてください。

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下記の記事は、
1992年に翻訳出版した「ドリームブック」の付録記事を再度解説しているものです。
実際のわたしの夢日記を半年に渡って解読しています。
いまは絶版なのでそれを再度みなさんにお見せしています。
全部で8回あります。今回は最終回です。

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サボテンイラスト・8ハイビスカス

【夢本体】7月19日
Kさんの家にいる感じ。
彼女は梅の古木を立ち活けで本手に活けてくれという。
それにもう一種、紫の花をつける木を逆手に活けてくれとYさんが言う。
彼女はもっとモダンな花も持っている。
床の間のある客間に両方を活けてしまおうと、わたしは思う。

【夢のメッセージ】
あなたが一番得意なやり方で、
いままでやってきたことを人の前に示しなさい。
自己流でいいですよ。
少しはファッショナブルだともっとよいにちがいないけれど。
「練習してから」なんて言わないこと。
ぶっつけ本番でいきましょう。

【雑感】
KさんもYさんも、わたしがチャレンジしたから会えた人たちです。
わたしはおふたりを尊敬しています。その方々の要望があるというのは、
わたしの才能や特技を社会に知らせるチャンスがあるということでしょう。
そこでもう一歩踏み込んで、
「自分が好きでワクワクすることを人の目につくところで発表」してはと、
夢が提案しているとわたしは受け取りました。
長いことわたしは引っ込み思案で、
このままではエゴを通しているだけかもしれないと気づくところにいました。
この日その第一歩としてワークショップのアシスタントをやることにしました。
わたしは人の成長をお手伝いすることで、自分も成長するところにいました。   

夢はときに厳しいメッセージを伝えてきます。
しかしその厳しさにひるむこと無く夢に立ち向かうと、
深い愛情で生きるサポートをしてくれているのが分かります。

【今思うこと】
Kさんというのは、今住んでいる鎌倉の家の先先代の家主さんです。
病院に入院されていた時に家政婦としてお世話しました。
1990年 当時はそんなシステムも許されていたのです。
可愛らしいおばあさまで、
この方とのやりとりで他人と気楽にいられる自分を発見しました。
この体験は私の中を大きく変えることができた宝物です。
Kさんの退院後はお嫁さんが何かと声をかけてくれて、
お付き合いが長く続き、
その後、都落ちをしていた私たちを鎌倉に呼んでくれました。
そのお嫁さんは賃貸契約を交わした直後に事故で亡くなってしまいました。
13年前のことです。

Yさんとはこの仕事を始めてすぐに受講してくれた方で、
いまでもお付き合いがあります。

KさんもYさんもわたしに積極的に声をかけてくれました。
「なぜ?」と良く思います。
私が「困っているだろう」ことを察して、
そっと手を差し伸べてくれました。
鬱陶しくもなく、
的外れでもなく、
絶妙なタイミングで声がけをしてくれました。
「徳がある」とはこういうひとたちのことを言うのでしょう。
おふたりから受けた親切は、
わたしが他人に対してできることではありません。
残念ながらわたしは思いつきもしないと思います。
そしてもっと惜しいことに、
受けた親切にお返しはできません。

おふたりの「花を生けてほしい」という夢は、
この時のわたしに向けて「仕事をしなさい」という強い要望でした。
その当時のわたしからしてみれば、
清水寺の舞台から飛び降りるほどに覚悟が要ることでしたが、
この夢のKさんYさんの要望を受け入れ、
仕事の道を歩めたことで、
人生をガラリと変えることができました。

この夢を見たときは思いもしませんでしたが、
この夢の15年後Kさんの家作に住むようになって、
わたしらしい仕事ができるようになりました。
夢は何年にも渡ってその意味が効いてきます。

さて今回、「ドリームブック」の付録を読み返すことで、
大きなけじめをつけることができ、
これからを考えることができました。

「坂内慶子の夢解読法」(仮題)と題して本を書くことにしました。
知りたいこと、書いて欲しいことなどご要望がありましたらお知らせください。
よろしくお願いいたします。  



posted by 天の鳥船庵 at 11:13 | 夢の活用法

2019年11月12日

7「プールで潜水」と「必要なものは全てある」

12月7日から始める養成講座のケース研究のためのクライアントを募集しています。
夢に興味があり勉強を始めたいと考えておられる方にはうってつけの体験です。
12月から3月まで月に1度セラピストと都合の良い場所と時間で、
1時間ほど夢がらみの面談をしていただきます。
興味を覚えられた方はこちらの記事をご覧になり、
フォームメーラーからご連絡ください。
尚精神科に通われた方には不向きです。

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下記の記事は、
1992年に翻訳出版した「ドリームブック」の付録記事を再度解説しているものです。
実際のわたしの夢日記を半年に渡って解読しています。
いまは絶版なのでそれを再度みなさんにお見せしています。
全部で8回あります。今回は7回目です。

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花束イラスト・7サボテン

【夢本体】7月15日
A:温水プールで潜水の練習をしている。コースを横切ってこちらからあちら 
  に潜る。何回もその練習をしている。とっても楽しい。
B:箱一杯に必要なものが入っている。箱の中には、今現在必要なものが何一
つ不自由ないように、全部入っている。

【夢のメッセージ】
A:今のあなたの状態はプールの中で潜水の練習をしているようなものです。
  大海原の荒波の木の葉ではありません。
  感情の浪が来てもたかだかプールの中です。
  何回も感情の波を泳いでいるうちに楽しくなります。
B:あなたに必要なものは全部あります。
  あなたがそれを使ってくれるようにと、そのものたちが待っています。
  使ったらどうですか?

【雑感】
A:前日親戚の新盆で、慣れない忙しさと人の感情のふい打ちにたじろいで、
ひどく疲れて寝ました。夢の中で着ていた水着が何色だったか思い出せません。
絵を描いているうちに、「きっぱりした」色にしようとローズ色にしました。
今のわたしは感情の波間にいるけれど、危険の一つもない、
健康な気力のための体力づくりなんだと合点しました。
B:この夢は、わたしが求めた「問題解決の夢」です。原稿書きへのアドバイ
スを求め続けて、やっと「ゴー・サイン」を自分に出すことのできた夢です。
箱の中に描いたのは、充分な時間を表す「時計」。
知りたいことを全部教えてくれる「辞書」。
からだを支えてくれる「滋味豊かな食物」。
気分を高揚させてくれる「アクセサリー」。
もちろん上質の「原稿用紙」と色味豊かな「絵の具」と書きよいペンと筆。
そして原稿書きに取りかかっている間の生活費「1万円札」。
わたしはこのとき自分にとって最高のものを欲しがっている自分に、
たくさんの拍手を送りました。
絵がわたしに望みのものを示してくれました。

【今思うこと】
今でも忘れがたい夢、好きな夢です。
この夢でどんなに励まされたことでしょう。
感情的に行き詰まったときはいつもこの夢を思い出し、
感情を感じ切ること。
そして泳げない感情の大波はないと自分に言い聞かせます。
結果は夢が教えてくれた通り、
乗り切れないほどの事件も事故も起きることはありませんでした。

もちろん人生それなりに波乱万丈が当たり前。
何も無いことはありませんでしたが、
経験を感動に落とすことはできたように思います。

夢は夢を見るものに対して、
はっきりとは褒めません。
むしろ気持ちが萎えるほど叱咤激励をしてくるのが夢だと思っていました。

しかし夢の叱咤激励はそれこそが勇気づけで、
絶対にその叱咤激励の向こうに、
「実現可能」というお墨付きが付いているのだと確信できるようになりました。

夢に取り組んで、
夢のアドバイスを吟味し実行したら、
それなりの結果が出ることは体験済みでした。
夢の言い成りになっているのではなく、
自分の願いを確認し、
そのための助言を夢に乞い、
自分で考え、自分の意志を確かめ実行していくのです。

これが大事な自由意志の履行です。
だから行動すれば、
結果はそれなりに出ると知っています。
そこで思うのです。
「しまった!もっと欲張ったイメージを思い描けば良かった」と。

「思いは実現する」と良く言われます。
この「思い」はマイナスの思いもプラスの思いも実現するということになります。
自分の心が何を思い、何を考えているのか、
注意深くいないと、
現実は考え及ばなかった、思いつかなかったところを突いて現実化してきます。

例えば、翻訳出版なんて私には縁のないことと思っていたので、
いざその必要に迫られると、
どの出版社が良いのか、
どんな装丁が良いのか、
部数はどのくらいをみたら良いのか、
そんな諸々を考えようとも思いませんでした。
手に入ったところで満足してしまったのです。
それでどうなるかというと、
自分が自分に下した尺度が結果に現れるのです。
結果に満足ではあるものの、
それ以上の結果を出せないのは、自分が下した限界だと分かります。

物事が成就する時、
こちらのイメージ通りとはいきませんが、
こちらのイメージを大幅に超えて楽な形で結果が出ることはないように思います。
ここら辺がなんとも神の御技のすごいところです。




posted by 天の鳥船庵 at 12:22 | 夢の活用法