
天の鳥船庵夢療法講座第15期(クローズクラス)を、
無事4月17日に終えることができました。
最終回はいつも食事会でお開きにするのですが、
このコロナ禍の状況ではそれも叶いません。
リアルに講座が開けただけでも幸いでした。

ところで、この回を持って1年のクローズクラスは終わりにするつもりです。
社会状況が変わればまた違った形で開けるようになるでしょうが、
今のところこの続きは、
オンライン講座といたします。
1日かけていた同じ内容を、
たった2時間に凝縮した中身の濃い受けやすい講座です。
ところで14期の皆さまには、
修了証もお渡しできずにいます。
何かの形で再び一同会して食事会を設けたいものと願っています。

さてそこで、
15期の最終回に話し合われたインキュベーションの夢の話をしましょう。
インキュベーションとは、
ターゲットの人のために夢を見て
その方の問題解決法を夢から編み出すというものです。
今回集められたインキュベーションの夢を全部お話ししません。
しかしこのインキュベーションの夢が示してくれた問題解決法が、
いまの人類に向けられたコロナ禍解決法にぴったりなので、
その観点からお話しします。
わたしたちは個人としてひとりひとり特有です。
それでいて人類みんながひとつに繋がっているという実感を、
夢を通して知ることができます。
ひとりの人にとって役立つ情報は、
すべての人に共通して役立ちます。
けれどその情報は具体的でなければ意味がありません。
その具体的実例をお話しします。

写真の絵はインキュベーションの夢の絵8枚です。
時系列で並べました。
今のコロナ禍への対応という意味で最初の3枚についてお話しします。
右側上から、「ゴミ出し」、「卒業式」、「天ぷら」と続きます。
「ゴミ出し」は心理面(mind)、
「卒業式」は霊性面(spirit)、
「天ぷら」は身体面(body)へのアドバイスです。
繰り返すと、
この夢は受講生ひとりのために皆が協力してみた夢ですが、
今の日本人、いえ、いま地球に生きている人々全てに向けられた
アドバイスが内包されていると受け取れます。
それも大事な3点のアドバイスです。
「ゴミ出し」は、
資本主義社会が営営作り上げた産業廃棄物(=商品)の放棄を示しています。
これ以外にも資本主義・営利主義を是とした拝金主義は、
心のゴミを生み出し、閨閥や学閥を生みました。
この廃棄、つまり終わりを意味しています。
「卒業式」は、
「この社会を終わりにする儀式の最中」という自覚を促されています。
つまりこのコロナ禍の出来事は儀式のメインイベントのようなものです。
「卒業式」は霊性面へのアプローチ法です。
今まで習い覚えたことを土台に、
これからは新たな自分を作るためにコロナ禍以前を完了して、
新たな生きる姿勢を作っていく必要があります。
ここからは更に生きる姿勢の具体的で重要な話です。
「天ぷら」は、
今の日本人が食べる、
天ぷらに代表される食の有り様を、
問題意識を持って考える必要があると言われています。
和食は健康食と言われますが、
揚げ物と塩分過多は和食の欠点です。
夢が食を指摘してくる時、
あだや疎かにできません。
この世の実証科学では解明されない何かが、
火を通した油にはあるようです。
このコロナ禍の中、
「天ぷら」に代表される食事は問題だと夢ははっきり言っています。
懐石料理にも普茶料理にも揚げ物は供されます。
マクロビオティックでもビーガンでも揚げ物はあるようです。
しかし夢では揚げ物はご法度です。
今日スーパーマーケットで売っているお惣菜の多くは揚げ物です。
揚げもの用油は商業主義が生み出した食品です。
このサラダオイルというもの、
健康に良いとされるオリーブオイルも、
その商品の前で考え直す必要があるように思います。
インキュベーションの夢に「天ぷら」がなければ、
この記事を書こうとは思わなかったでしょう。
長年夢に関わってきて、
揚げ物が夢に出てきた時、
その夢が伝えることは、
消化に負担がかかり、
心と体に緊張を生み出す食品だというのと同時に、
その効能は一瞬緊張を黙らせるだけの食品だと読めます。
この現代社会のストレスは、
自然界の存在である人間にとっては異様な環境です。
揚げ物を食べたくなるとき人は
自分を捨てて社会に迎合しています。
霊性を考えた生き方ではありません。
ストレスフルで自分を曲げた生き方は、
舌に刺激のある味を求めます。
胸に押し込んだ憤懣を黙らせるには、
揚げ油の料理は格好の味です。
憤懣やるせない思いは揚げ物を食べている間だけ鎮まります。
その代償は体に負荷をかけることになっても、
いっときやり過ごすことが必要だからです。
昔教えてくれた人がいたのですが、
日本人は古来揚げ物を食べないと。
現代わたしたちは食べるものさえ知識に依存しています。
身体が自然に欲するものが、
心にも魂にも相応しいものになっていないのです。
古来の日本人に戻るにはここで立ち止まるしかありません。
このコロナ禍で、
体に負担になる揚げ油料理は、
免疫力を弱めるでしょう。
このコロナ禍の日々を無事に過ごすには、
火を通した油で調理した食べ物(=揚げ物)を、
遠ざける食生活を送った方が良いようです。
SNSにしても、TVでも、
料理はみな揚げ物ばかりです。
わたしたちはマスコミに食の面でも洗脳されているようです。
今回のインキュベーションの夢は、
心と体と魂に具体的にアドバイスをくれました。
改めて夢の科学性の確かさに驚かされます。