[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2022年03月18日

毒蛇に噛まれまして



DSC02674.jpeg
(3月5日だったでしょうか、散歩中の頭上で小鳥の声が聞こえます。
探すとなんと生垣の枝でいつものジョウビタキが鳴いています。
カメラを出してシャッターを下ろすまでこちらの様子をじっと見ています。
撮影し終わって、お礼を言いました。
その距離わずか1mにも満たないでしょう。)


4月9日のオープンクラス空席あります。



2月25日に毒蛇に噛まれる夢を見ました。

夢のタイトル:右前腕を毒蛇に噛まれる
夢本体:【部屋の中に蛇がいる。毒蛇。大きくはない。50cm位。
元気よく飛んでさえいる。暴れている。
天井にタオルがかかって灯を遮っているので、
タオルを取り去る。
蛇を見逃さないように。
見ているうちに小さくなっている。
夫に毒蛇がいると知らせる。
何とか捕まえた?処理できたと思ったら、
右手が痛い。
噛まれた跡がある。
たちまち腕が腫れて黒くなる。
これは大変!
医者に連絡取らないと。】

なんとも嫌な気分で目を覚まし、
気を落ち着けるのに時間がかかりました。
長年夢を勉強し、
受け取れたことは実践しているとは言え、
毒蛇に噛まれるなんて気持ちの良いものではありません。
それに「意味もわからない!」。
夢にも腹が立ち「何故いま毒蛇にかまれなくてはいけないの?!」と、
夢に毒吐いたのでした。

そんな弱気で不安に駆られる自分が鬱陶しく、
歳はとってもこんな程度と自分が自分に開き直って、
何とか心を鎮めることにしました。

自動車を買った時も、
代金を払う当日に事故の夢を見て、
すぐにその車をキャンセルしたし、
今回も目の前の問題に早急に手を打つようにと
夢が急かせているのだと分かりました。
何せ毒蛇の毒液です。
毒が全身にまわるのは直ぐですから。
夢を行動に移すのに逡巡していたら効力が無くなります。
だからすぐ手を打たなくてはいけません。

この時わたしの心を占めていて取り組むべき案件は、
もちろんすぐ分かりました。
それに対し自分の態度はどうあったら良いのだろうか。
霊的に生きるものとしてふさわしい行動を取れるだろうか。
そんなことを考えた訳ではなく、
考えるまでもなく答えは既にありました。
というより、行動に移すタイミングを図っていたのだと思います。
それに対し夢が、「いまだ!」と絶妙な時を教えて背中を押してくれたのです。

その日7時前に当事者にメールしました。
このメールは早くても嫌味で好意の押し売りになり、
遅くては気の抜けたビール以上に妙味に欠けます。
具体的に書けないのでお察しください。
わたしの精一杯の気持ちをそのメールに込めました。

電話ほど直接的ではなく、
相手の都合を慮りながら、
こんな風に素早く行動を起こせるなんていまは良い時代です。
パソコンの速さは気持ちを伝えられる速さにつながっています。
この機能は心配もわだかまりも誤解もその在処を消してくれるようにさえ思いました。
わたしの頭を占めていた案件は全てが順調にいっているし、
夢のアドバイスに従ってその行程を尋ねたことで、
関係者間の信頼を強固なものにすることができました。

という訳で、
心理的なアプローチは直ぐに手を打つことができ、
この安心感は自信を生んでくれましたが、
どうも体調が思わしくありません。
直ぐに26日と27日に下痢が始まり、
胃が重く食欲もなくお粥ばかりの日々になってしまいました。


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(こんなことがもう一回ありました。ジョウビタキが鳴いて声をかけてくれたのです。
間違いなくジョウビタキが声をかけてくれたと確信した瞬間でした。)


そこでこの夢の蛇に噛まれた部分を
経絡と経穴に照らし合わせ、
この不調の原因を探ることはできないものだろうかと、
てんげる治療院(http://tengel.org)の山アゆか裡さんに問い合わせました。

するといただいたお返事が、

「右側は霊的というよりは実際の身体的に診ます。
毒蛇に噛まれる=血液に毒が乗る、と読むと、血液に関することか、
防衛力、免疫力に注意ということか……」

これでは鍼灸の知識のないわたしにはさっぱりわからないので、
再び問い合わせてみました。

「この夢を見たのが、25日でした。
前日も寒かったのだと思うのですが、
26日から急に暖かくなり、
27日の朝下腹部が指すように痛み、
なんとかセルフヒーリングでやりすごしました。
28日温泉に入って帰り道膀胱ではないのだけれど、
膀胱炎のような痛みが出て、
遠隔していただける治療師に治療をお願いしたのです。
その先生のお見立てでは、
26日と27日の急な暖かさで下痢をしたその腸と膀胱が近くて、
ヒリヒリするのだとのこと。
つまり冷やしたということでした。
わたしもこれは免疫力の問題だと思うのです。
とすると、経穴は何で、経絡は何になるのでしょう。
教えていただけると嬉しいです。」

どうしてこんな難問を問い合わせたかというと、
これまでも夢と西洋医学的解剖学とは一致すると分かっていますが、
それなら夢と東洋医学とが一致しない訳がないという感触をずっと持っていました。
しかしいざそれを検証しようという段になると、
例題として使える具体例が乏しく、
このわたしの毒蛇に噛まれる夢は格好の夢ではないかと思ったのです。

山アゆか裡さんから届いたお返事をお目にかけます。

「先生の毒蛇に噛まれた夢ですが、
これは小腸経の「支正」だったと思います。

先生の症状をお聞きして確信しています。

小腸経は小指から登って肩と肩甲骨をまとい耳で終わりますが、
その支は目の内側の端(涙袋のあたり)で膀胱経と繋がります。
小腸というのは食べたものの清濁を分け、
その清(水)が膀胱に入りますが、
水分の調節不良が起こると下痢になり、
濁の混ざった水は膀胱に負担をかけます。
小腸の働きが落ちるのは消化器系の気が十分ではないからですが、
大きな原因は肝臓の力が落ちる時です。
毒蛇に噛まれた毒は肝臓を痛め、
結果小腸の働きを悪くして清濁が分かれず、
水が汚れると膀胱を痛めます。

先生は脾虚の体質ですので、
季節の変わり目に体調を崩しがちかもしれません。
(脾は胃、小腸、大腸、膀胱を包括します)
脾虚の体質には多少の甘みが助けになります。
酸っぱいものは控えてください。
そして、脾虚の方はくよくよ悩まないことが肝心です。(以下略)」

山アゆか裡さんは「支正」を見事に当ててくれました。
夢を思い返せば、
飛ぶ毒蛇をかわそうと、
顔の前に右腕を持ってきて、
防御姿勢に入ったそこを突いて噛んできたから、
丁度手首と肘の真ん中で視界に入らないところを噛まれたようだと、
このゆか裡さんのお見立てに感心しました。

右前腕を胸に当て、
左手親指を右前腕の外側の真ん中あたりに当てると、
痛痒いところがあります。
そこが「支正」でしょうか。

更に3月10日に注意喚起の夢を見ました。

夢のタイトル:カーテンに火が!消しても残火が再燃
夢本体:【レースのカーテンに火がついている。
夫に消してもらう。
又カーテン地に火が。消してもらう。
さっきのレースのカーテンの同じ所に又火が見える。
消さなくては!
熱が残っていたのだ。】

8日に胃痛がぶり返し、
遠隔治療でことなきを得ました。
2月下旬から3月上旬までの三寒四温は、
わたしの身体に相当のダメージだったようです。
前もっての夢の親切な情報提供に笑ってしまいます。

毒蛇の毒は免疫力の低下を教えてくれたようです。
この夢は経絡と経穴つまり小腸経と支正を教えてくれて、
気候変化で免疫力が落ちると知らせてくれたことになるようです。
お陰さまで過剰に深刻にならず、
さりとて体をなおざりにせず大事にならずに済みました。

今日は3月18日で曇り空から寒い雨になりました。
激しい天候の変化に翻弄されながら、
何とかここまで乗り切ってきました。


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(そして見飽きない磯ヒヨドリ。磯ヒヨドリは留鳥ですが、個体の識別は難しそうです。)

posted by 天の鳥船庵 at 14:59 | 夢の活用法