画家・坂内和則 & 夢療法家・坂内慶子のWebsite

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天の鳥船庵だより

2016年06月27日

結婚は修行だ!「池にすむ水の精」2

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(マートルの花。花は柔らかいジャスミン、葉は優しいユーカリ似の香りと思えます。)

前回結婚生活のはじまりは、
相手に欠点を見つけたときという話をしました。
相手が素敵素敵に見える間は、
残念ながらまだ結婚という実践試合のウォーミングアップ中。
相手に欠点や、改善の必要や、理解し難い悪癖や、
どうにも我慢ができないあれやこれやが見えて、
どうしてこの人と結婚なんぞをしたのだろうかと、
心底思ったとき、
試合のゴングが鳴ります。
結婚相手は魂の戦士同士。
その約束が結婚と言う訳です。

なんて絶望的と思われますか。
これこそあなたが欲しい事態。
魂の戦士だからこその宣言で、
あなたは手に持つ剣を振りかざします。
相手の気に要らないところに命中するように、
持てる英知のすべてを動員して刀の切っ先に神経を込め、
一刀両断と行く訳です。

「一刀両断」これこそが目当てです。
相手に見た欠点もろもろは実はあなた自身のものだからです。
正確に相手の磨くべきところを狙えば、
それは自分の磨くべきところに刀の切っ先は届いて、
美事に磨くこととなります。
そのとき磨きのスイッチが入って、
相手はともかく自分の磨きがその部分だけ叶います。
なんとも不思議!

ここまで来るのに何年もかかるでしょう。
途中退場のカップルは数知れずです。
ラッキーなことに、
結婚生活は魂の戦士同士の一騎打ちだという合意があっても、
試合の土俵に立ち続けるのは至難の業です。
最終的に勝利を収めるのは、
相手か自分かではなく、
相手の刀の切っ先を、
自分の磨くべきところに当てることができたかどうかになるのですから。

おまけにこの試合に端からの評価はありません。
評価を下せるのは自分自身の魂だけで、
相手からさえも霊性での評価は一切ありません。

さてそんな厳しい結婚の本当を生きる上で、
一生の道案内のランタンになるものがあります。
それが結婚を決めた動機です。
この動機を忘れないようにしましょう。
この動機こそあなたが魂レベルでやり遂げたいと願った、
そのピンポイントの目標なのですから。
この動機はとても個人的なものです。
このピンポイントの目標が将来どういう意味を持つか、
追々説明していくことになると思います。
相手に好意を感じ、
一生愛していこうと思ったその動機を覚えておきましょう。
戦士同士の戦いが始まると、
この相手に見た美しいところをうっかり忘れます。
魂の目標を忘れるようなものです。
是非心して日々繰り返し自分に言い聞かせて下さい。
このあなたならではの動機が、
やがて暗闇にさしかかっても、
足許を照らす灯りになってくれます。

2節目の解説に入る前に、
結婚を霊性磨きの修行と捉える大まかなところをお話ししました。


グリム童話「池にすむ水の精」2
(注:童話本文を引用したところに【】を付けることにしました)

【2: ある朝、粉ひきは夜の明けない内に起きて、外に出ました。こうやったらちっとは気が軽くなるだろうと思ったのです。水車場の土手を歩いているときに、初日が、さっと射しました。そして、なんだか、ざわざわいう音がきこえました。振り向いてみると、美しい女が一人、水の中からそろりそろりとせりあがってくるところで、そのとき、華奢な両手で肩ごしにつかんでいた長い髪の毛が、さらさらと、両脇へすべりおちて、まっ白なからだをおおいかくしました。】

粉屋に小屋は残ったとは、
結婚という形態、
夫婦でいるという気持ち、
そのものは失っていないのです。

相手に対する興味は最早失ってしまったけれど、
離婚までは考えなかったいうことのようです。

でも、関心を外に向けることで
夫婦間の緊張状態を打開したいと思ったのでしょう。
【水車場の土手】を歩くとは、
小屋を後にすることで、
楽しいこと興味をそそることを探す気持ちだったのでしょう。

そこにおあつらえの日の出の陽が差しました。
それまで考えたこともないアイディアがぱっと浮かんだようです。
【ざわざわいう音】は粉屋の心の内に起きた誘惑のざわめきに思えます。
振り向くと美女がいます。
振り向くとは邪な思い。
邪な思いを満足させる見てくれの良い女があらわれます。

結婚生活では浮気もあるでしょうか。
この池から現れる水の精は男に取っての女ばかりではないかもしれません。
ふたりの間の緊張状態の場から逃れられるのなら、
何でも良いのかもしれません。

粉屋は森に行ったのでも、
山に登ったのでもなく、
小屋の近くの土手を歩いているだけです。
彼は結婚生活の緊張状態を何とか乗り切ろうと願っています。
そこに池の中から現れた美女。
水の中からですから、
無意識から現れるものを指します。

この美女を非日常的な無意識の世界の誘惑と取ってみましょう。
精神世界の魅力が美女です。
精神を鍛えれば何とかなる。
精神世界はそうしたものでしょうか。
これでは肉体を持って生活することの具体的な意味が見えてきません。
でも粉屋はそう考えてそこに魅力を覚えたという訳です。

何だか話が見えてこない気分になられたお方もおいででしょう。

彼の考える精神世界はまだ幼く、
それまでの現世的物質的な人生理解の延長線上にあります。

                          ーつづくー
posted by バンナイ at 10:19 | Comment(2) | 池にすむ水の精
この記事へのコメント
坂内 慶子様
一刀両断自分に向けるのは、中々大変です。ついつい相手ばかり責めてしまいます。
結婚の動機…、さて。若い頃自分だけを愛してくれる人を求めてやみませんでした。友人が教えてくれた私の瞑想の先生の「愛を諦めてはいけない」という言葉がたよりでした。今の夫と出会って直感でこの人と結婚すると感じこの人の為に、ご飯を作りたいと思いました。なんと今は、「お互い仕事してるんだから、私がいない時は自分で作って食べてよ」です。
ブログのおかげで、落ち着いて自分の思いを思い返す事ができました有難うご座位ます。いざ夫と対面すると感情に支配されてしまいます。だから思い返す事が大切なんですね。
Posted by ぶんごうめ at 2016年07月15日 20:34
ぶんごうめさま
コメントをありがとうございます。
普段の何気ない自分の態度が自分の霊性の現状を教えてくれます。
そこに罪悪感を差し挟まず、反省を加えることは、優しいことではありません。
真にあるものがたのしむことでありたいと願っています。
Posted by 坂内慶子 at 2016年08月09日 07:18
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