画家・坂内和則 & 夢療法家・坂内慶子のWebsite

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天の鳥船庵だより

2016年07月10日

結婚は修行だ!「池にすむ水の精」4

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結婚は魂磨きです。
だから結婚は修行です。
しかし残念ながらわたしたちにはその良き見本がほとんどありません。
両親を見て、ああなりたい、あんな結婚生活を送りたい、
と感じている人は数少ない幸せ者。

それを証明するような本「恋愛しない若者たち」(牛窪恵著)を読んでいます。
サブタイトルは、「コンビニ化する性とコスパ化する結婚」。
これでは経済至上主義と変わりがない。
性は処理するものではない。
そんなこと言っても、
「恋愛しない若者たち」には
空理空論としか聞こえない。
結婚にコストパフォーマンスを考えるなんて、
心がない。精神がない。霊性がない。
と、嘆いていてもはじまらない。
そのためのヒントにと、
「池にすむ水の精」を読み解いています。

さてそれでここまでのストーリーを。
結婚に憧れを持って気に入った人と結婚した粉屋(夫=男性性)は、
満足な新婚生活を送ります。
しかしそれに慣れて心が生き生きし無くなって、
そんなはずはないとアイディアを求めてさまよいます。
そこで行き着いたのが、
池に象徴される無意識の世界。
心を扱うところ。
言ってみれば宗教や当世はやりの精神世界。
恐いながらも行ってみると、
満足感を補償すると言うので、
お世話になることに。
ところが代償が必要だと言われて。。。。。

話の後半まで夫の粉屋とその息子が主人公です。
これが曲者。
結婚への知恵を考える心の中では男性性が働いているだけです。
結婚生活を魂磨きにするには、
女性性のはたらきが待たれます。

☆.。 .:*✣ ・ °☆.。 .:* ・ °☆.。 .:*✣ ・ °☆.。

グリム童話「池にすむ水の精」4
(注:童話本文を引用したところに【】を付けることにしました)

【4: 粉ひきのほうは、「どうせ、犬っころか、
猫の子にきまっているだろう」と、こう考えて、
お望みのものをあげますと約束しました。
それで、水の精はまた水の中へ沈んでしまいましたし、
粉ひきのおじさんは、おお安心、
これで好い機嫌で粉ひき小屋へ急ぎました。
 ところが、小屋まで行かないうちに、
表口から女中がでてきて、おめでとうございます。
おかみさんがお産をなすって、
男の子さんがお生まれですよ、と呼びかけたものです。
粉ひきは、まるで稲妻に打たれでもしたように立ちすくみました。
あのずるい水の精は、
このことをちゃんと知っていて自分をだましたのだと、
はっきり分かったからです。
それで、頭を垂れて、おかみさんの寝台のところへ行きました。
それから、
「こんないい男の子が産まれたのに、なぜよろこばないの?」と、
おかみさんにきかれて、粉ひきは、いましがたあったこと、
水の妖魔にとんでもない約束をしてしまったことを話してから、
「子どもがいなくなるときまっているのでは、
運がよくったって、かねがあったって、なんになるもんか、
おれの力でなにができる?」と、言い足しました。
お祝いを言いにきた親類の人たちも、どうしていいか、
途方にくれました。】

代償とは、教義を持っている他者が心のすべてを差し出せということ。
或いは、無意識が表す心の世界は救いもあるが、
飲み込まれる恐さもある危険を言っています。
そのどちらであっても自分ではない他者の考えに従ってしまえば、
最早真理は自分に無いことになります。
ここに気付いたのは心の領域に触れたからですが、
それは自分に取っての真理を探すその自分は渡せないと粉屋は考えます。
これが息子の誕生です。
だから彼は自暴自棄になり、
おかみさんに事情を話します。
結婚を男性性で考えるのではなく、
女性性も総動員して考えようと言う訳です。
【親類の人たちも、どうしていいか、
途方にくれました】というところは、
これまでの慣れ親しんだ考え方や感じ方では、
結婚への魂磨きにできるだけの知恵が無いので、
途方に暮れているのが分かります。  
 

                            ーつづくー


posted by バンナイ at 05:44 | Comment(2) | 池にすむ水の精
この記事へのコメント

坂内 慶子様
私は、ほんの少し前まで、経済的に成功すれば、全て上手くいくと思っていました。そのかわり、自分を見失ってしまうのですね。
この童話の御夫婦の有り様を自分達夫婦の外側の有り様に当てはめて考えようとしていましたが、前章と今回の章を合わせて読ませて頂き、これは自分の心の中の男性性と女性性の有り様を語ろうとされているのかなと、思いました。
Posted by ぶんごうめ at 2016年07月19日 05:40
ぶんごうめさま
おっしゃる通り、夫婦生活のことを通して、自分の心の内の男性性と女性性の話です。
Posted by 坂内慶子 at 2016年08月09日 07:21
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