画家・坂内和則 & 夢療法家・坂内慶子のWebsite

画家・坂内和則 & 夢療法家・坂内慶子のWebsite
天の鳥船庵だより

2018年10月18日

オープンクラスのダイナミズム


DSC08896.jpg
(ダイスキなショーメ)

毎月第2土曜日はオープンクラスを開いています。
夢のワークショップを初めて体験される方のためのクラスです。
また、長く夢をひも解いてきた方の振り返りやブラッシュアップのため、
更に現在夢のクローズクラスに通っている方々の補講の時間にも当てています。

毎回このオープンクラスは、
その時のグループエネルギーが大きく作用し、
話し合う夢にも刺激を与えているようで、
思いがけない高揚感を覚えます。

先日の13日は、夢療法家としての認定者1人、
養成講座経験者2人、
これから養成講座を受けられる方1人、
補講の方2人、
初体験の方1人の計7人でした。

夢の話ですから初心者も経験者も一堂に会して気楽に話せます。
大抵はプライベートな話が出て、
初めての方はびっくりされますが、
人の優しさはこういう時に発揮されるもので、
自己開示の安心と安全が保証されていると、
知らぬ間に自分もオープンさを身につける体験をします。

オープンさは霊的成長に欠かせない要素です。
日常では難しいことですが、
夢を分かち合う非日常の場では、
このオープンさの体験が醍醐味です。

さて、実際に話し合われた夢と当日の様子について、
すでにこの時の出席者おふたりがSNSに投稿しています。
ご覧になった方もおいででしょう。
人生の大きな節目を高らかに宣言するような夢で、
講師の私も元気をもらいました。

どんな風だったかをこれからお話ししましょう。
最初に、30周年の結婚記念日を2日後に控えているという方の夢。
【夫が平たくて青い地球のような指輪をしている。
結婚前に彼に地球のような特殊な指輪があると話したことを思い出す。
夫はそれをやっと手に入れたという。
5千万円とか1千5百万円したらしい。
ゲっと、おどろく】
夫にこんなにも信頼されているんだと夢に教えてもらったと彼女は言います。
この夢の凄いところは、
夫が信頼できる生涯のパートナーだと保証してくれたところです。
数字の5には「変化を起こす行動」というのがあり、
お二人の今後の行動は青い地球にマッチしたものになるでしょうね。

次は逃げている夢。
【何事かを研究しているのだけれど、助手はまだ子供の年齢。
研究に成果があり、何者かに追いかけられている。
捕まっちゃいけないと灯りを消そうとするのだけれどどうしても消えない。
窓の外にはスーツ姿の男性が『いた、いた』と、
仲間と言い合っている。】
この夢主さん、やりたいことのアイディアでつぶされそうなんです。
それをどのように形にしていったら良いか暗中模索中。
結論めいたことをいえば、
自分が自分のアイディアに追いかけられていて、
いまのところ子供染みた域を出ないと夢は言います。
だからスーツ姿の公的な立場の人に、
企画書を持って説明に行ったらという意見が出席者大半でした。
ごちゃごちゃした夢も整理するとわかりやすいですよね。
ご本人納得の様子でした。
そうそう最後に、もしこのアイディアが役に立たないもの、
霊性に適っていない仕事というなら夢はこうはなりません。
だいたい追われる夢は、その課題が成就されるまで続きます。
つまり立ち向かえということ。
(当然夢主に夢が無視されることはあるので、全てとは言えませんが)

次もまた刺激的な夢です。
【妙齢の殿方がいて、バイオリンを解体して、
中身がどうなっているか蓋を開けて説明してくれる。
わたしは熱心に聞いている。】
夢を勉強している人にとっては、とてもわかりやすい夢です。
しかし夢に不慣れな人にとってはわかりにくいでしょう。
この夢主さんは夢を勉強して10年、
夢が何を伝えているかすぐにわかったようです。
それなのに何故オープンクラスにわざわざ出席したかと言えば、
背中を押して欲しかっただけ。
駄目押しのように、彼女はもう一つの夢を言い出しました。
【母が「あなたこのままひとりでいるつもり?」と。】
実際なら、こんなこと絶対に言わない母なのにとのこと。
この夢主さん、人生の大方の苦労を経験して、
子育ても終わり、ひとりになって、
なお今後を考え果敢に新しい出会いを求めようとしています。
「挑みます!」とみんなの前で宣言するために参加してくださったのです。
そんな彼女の決意の場にいられてこちらがうれしくなります。

いま女性性の時代が始まったと言われて久しいけれど、
この3人の方々に悲壮感も競争心もありません。
むしろ楽しんで周りと調和しておおらかに前進しましょうと、
宣言しているように感じます。

さて初めての方の夢は、
完璧を自分に求めすぎて、自己批判に陥りがちというメッセージでした。
自覚があり、
「これへの挑戦はわたしには実は難しいのです」とのこと。
この一言に震えます。
たった一度の夢のワークショップで、
これを言えるこの方の霊性に勇気をもらいました。
大丈夫あなたなら学び取るでしょう。
(ちなみにこの方と最初の結婚30周年の方が同じ結婚記念日だそうで)

この素直さが何よりの原動力になります。

まだまだお話ししたいことはありますが、この辺で。

次回のオープンクラスは来月11月10日です。
まだ空席あります。



posted by バンナイ at 13:58 | 夢のメッセージの取り方

2018年09月18日

スマホで撮ると景色は眩しくキラキラしているのに目で見ると暗い

DSC04759.jpg


次回10月13日(土)のオープンクラスは空席があります。
また10月27日からは養成講座が始まります。
そのケース研究のためのクライアントを募集します。
このクライアントにご興味がある方は、
13日のオープンクラスにお申し込みください。
クライアントになっていただいた方には、
養成講座の受講生がセラピストになって毎月一回の面談を4ヶ月に渡って行います。
自分の夢を実際に生活に役立てることに興味を持たれている方にとっては大変お得です。
オープンクラスは有料ですが、
ケース研究のクライアントは無料です。
詳細は追って告知します。

  ✩ ✩ ✩ ✩ ✩

「スマホで撮ると景色は眩しくキラキラしているのに目で見ると暗い」

先週のオープンクラスで話し合った夢のお話です。
この夢主さん、夢では憧れの北欧に旅行中なのだ、そうです。
物価が高いところだからとかなりの決心で出かけたようです。
教会のような美術館のようなところへ行って、
写真を撮ろうとスマホを覗くと、
実際は暗いのに写真は眩しいくらいに写る。
目で見るのと違う。
「どうして?」と何枚もとって確かめる。
すごいものを発見した。
宝物を手に入れたなと思う。

この夢主さん、夢に取り組んで長いけれど、
この夢の意味を測りかねていました。

こんなときみんなで話し合えば、
なんということなく夢が伝えたいことがわかってきます。

「写真って何?」
「感動。記録。」
「その瞬間に焦点を当てる。」
今その時に焦点を当てると恩寵(=美)が見える。
けれど流れ行く時間の中でいまを捉えるとつまらないものに映る。
「いまこの一瞬に生きる」。
夢で映像として見ることと字面はこうも違うのです。
瞑想もそうだけれど、
生きてこの時間軸の中で生活していると、
いまこの時に焦点を当てるのがなかなか難しい。
この夢主さん、その微妙な機微を実感されたのでしょう。
頭で理解したのではなく、
腹が納得したのだと思います。
すぐにその日の夢の話をしてくれました。
その夢の意味は「ここにとどまれ」ということなのだと。

続いて、昔々、ある人が語ってくれた夢の話をしましょう。
赤ちゃんが生まれるシーン。
最初の呼吸。
その人が死の床にいます。
最後の呼吸。

この夢を語ってくれた人の状態から、
「人生とは一呼吸の間」なんだと思いました。

今でも思うのです。
赤ちゃんは最初の呼吸を吸うことで始めるのでしょうか。
この世をおさらばする時、
人は息を吐いて呼吸を終えるのでしょうか。

「人生とは一呼吸の間」です。
それならあなたはどうします?

本当に人生は短い。
だから気負わず笑って過ごしましょう。
あんまり頑張らず。
あんまりマジに受けとらず。



posted by バンナイ at 14:09 | 夢のメッセージの取り方

2018年01月15日

夢の時間を1年=24時間にして換算する

DSC00459.jpg

以前夢の中の時間を、
現実の時間とどう照らし合わせるかという話をしました。
その時は、
「一生を80年とし、それを24時間に換算する」という
考え方をお話ししました。
例題の夢では、
15分間付き合ってという夢で、
それは「いま僕を妊娠しているから、
その間楽しんで欲しい」という赤ちゃんからの知らせでした。
妊娠期間は10ヶ月。
10ヶ月は約15分に相当します。

今年の初夢の一つの時間が気になりました。
どうやら夜明け前の4時ごろらしいのです。
そこで、1年を24時間に換算してみました。
午前4時は2月に相当します。
夢は現実で行動する時期を示しているので、
「え?行動に移すのは来月ですか?」とその方に伺ったら、
それが妥当だし、
2月に早速手を打ち始めようと思っていたとのこと。
詳しい事情はわかりませんが、
夢主さんがいうのだから本当でしょう。

というより、
夢は極め付きの科学ですから、
この計算の妥当性が証明されたと思ったことでした。

ご参考までに。

初夢ワークショップを東京では1月28日(日)原宿駅10分のところで、
京都では2月12日(月)哲学の道・京都府左京区鹿ケ谷で行います。
自分の夢を自分で紐解くノウハウをお教えします。
お問い合わせください。
なお精神科投薬治療中の方はご遠慮下さい。





posted by バンナイ at 15:56 | 夢のメッセージの取り方

2017年11月30日

恋の憧れに条件で応えた予知夢

DSC00080.jpg

まずは夢本体を。
A【枯葉の中に白い猫が埋もれている。
前に見たときは餌を食べていた。
妹が「あの家には病気の猫がいるので行っちゃダメ」と云う。
けれど白い猫はどうなっているのかと確かめに行く。
死んでいるようだ。
白い猫の上に枯葉をかけて去る。】
この夢を聞いて、
本人はとても恋に憧れているようだと思いました。
猫は女性を表します。
その猫としての女性の部分が死んでしまっていると感じ、
その部分を生かしたいと、
この夢を見た本人が願っている現状が見て取れます。
霊性を重んじて生きるには、
女性と生まれたその女性であることを生きると決めることが大事です。
現代女性はそこがあやふやです。
女性を生きるには自分の体は女性だと受け入れ、
その女性の体をいたわり
その要求を大切にして生きることです。
しかしこの女性は、
若くもなく恋に傷つきながらなおも、
猫の部分を生かしたい、
つまり恋する相手が欲しいのです。
以前の恋が彼女にふさわしくなかったことは、
「あの家には病気の猫がいるので行っちゃダメ」と妹が言うので分かります。

そして夢は猫の死骸に枯葉をかぶせています。
この死んだ猫と枯葉は同じ意味に受け取るようにと夢が暗示しています。
枯葉は、
死と再生を意味し、
今までの体験を肥やしにして行きましょう。
心の中でこれまでの生き方を終わりにし、
新しい生き方を誕生させましょうということです。
体験を心の肥やしにし、
新たな自分を生れさせるプロセスを丁寧に歩んで行きましょうというのです。
これが死の行程です。
まずは、以前知っていた猫が死んでいることを確認します。
ここをこれまでの女性としての生き方は今後役に立たないと受け取ります。
これが心と体と魂レベルで死を受け入れることです。
今は新しい魂のあり方と心と体を手に入れていないので、
恋に向けて動けない自分を受け入れるところからこの行程は始めます。

実際に屍体は肥やしになるために腐敗を始めます。
これが体験を精査する行程です。
自分の問題と相手の問題を分けて考え、
自分の生き方のどの部分が問題になったのか、
洗い出しの作業がこれに当たります。
細かく反省吟味ができたら、
腐敗で解体が起き、
地水火風の働きで体の土台を作るための栄養素となっていきます。

夢では猫の死骸の上に枯葉が落ちています。
この状態で死骸が栄養素になるには、
雨や風に加えて雪にも晒され、
小動物や虫に喰われ、細菌やバクテリアに分解され、
骨はともかく土にかえるまで半年か1年ほどかかるでしょう。
そこに新しい自分のイメージの種をまくことができれば、
新しい自分に生まれ変わる可能性は十分あります。

そこで夢は以下のように続きます。

B【王様と威圧的な男がいる。
威圧的な男は元夫でわたしと喧嘩をしている。
そこでわたしはもう良いとそこを出る。
(場面変わって)王様と私と使用人の3人で朝食のテーブルにつく。
わたしの二人の娘は王様を「お父さま」と呼んでいる。
王様と一緒に生活して良いんだと思う。】

夢は、
「あなたが望むなら」とこの夢を見せてくれたのでしょう。
人生のパートナーが欲しい。
恋する人が欲しいというこの夢主の願いを、
夢は霊性の願いとして受け取ったようです。
あなたが自分の意志で元夫との自分に「ノー」と言えるなら、
あなたは将来一国一城の主たる人と縁ができるでしょうと。

猫が迎えるこれからの死の行程を丁寧にやりぬいて欲しいと願います。
この行程は早くて半年。
遅くも1年で終えられるかもしれません。
その時自分の意志をはっきり言える自分であることが条件です。



posted by バンナイ at 15:28 | Comment(0) | 夢のメッセージの取り方

2017年10月17日

回転寿司と注文を受けてからマグロを裁く寿司屋

DSCN0316.JPG

気骨ある女性が結婚し出産しました。
子育ては企業戦士にとって、
馴染めない別の戦いを挑まれていると感じたようです。
目の前の幼子に何を食べさせるべきか、
それが大きな問題になってきました。
答えを求めて友人知人そしてネットサーフィンを試みるものの、
ますます答えは霧の中。
行った本屋にはキャラ弁が並び、
同じく母親仲間の多種多様な生活実態に、
心の中は揺れに揺れます。

そこで見た夢が、
「回転寿司と注文を受けてからマグロを裁く寿司屋」。

効率重視(=回転寿司)か、
美味追求の現実無視(=注文を受けてからマグロを裁く寿司屋)か。
この夢の視点の皮肉めいたところが腹に響きます。

話し合いの結果、
先輩ママは「素材の味を覚えてもらう調理」と、
「空腹まで親が待つ」を提案してくれました。
講師は加えて、日本の伝統を食に反映させてと。

それを受けて夢主のママさんがくれたメールです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
私と似たような価値観と経歴をお持ちのお母さんはきっと、
職場復帰してもしていなくても、お母さんという立場に立って
私と同じように悩んでいる人は多いのではないだろうかと改めて思います。

母になってもなお、物質主義から抜け出せない自分が、
子育てを、母という立場を、日常の小さな事に、
喜びを感じられる豊かさを取り戻せるか、
その過程を自分自身が楽しみたいと思います。

ちなみに、私の夫は日本文化や伝統工芸が非常に好きなのです。
お裁縫もお料理も楽しむ人

今日の昼食は、娘が苦手なジャガイモを、娘と一緒に皮をむき、
粉ふきいもを作って食卓に並べました。
最初は嫌がっていたのですが、娘によそった分は完食していました。
食事はシンプルに、素材を楽しむ、という考え方で
娘の幼少期の食事をもっと気楽に楽しむ事にしました。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
ここで言っている「物質主義」とは、
書籍に答えを求める自分の態度を言っています。
食こそ自分が自分に何を求めるかの結果であり、
祈りを形にするものではないでしょうか。
それが生きる挑戦だと夢が言っているように思います。

posted by バンナイ at 12:37 | Comment(0) | 夢のメッセージの取り方

2017年10月06日

花束をくれる男はパートナーになりうるか

DSC08073.JPG

ハリウッド映画の一場面のように、
夢で花束を差し出されたり、
貰いそうになることがあります。
それが知古だろうが、
見知らぬ男性だろうが、
殿方から花束をもらうのは?
夢だったとしてもうれしいものです。

一瞬恋の始まり?
恋人が現れるという予知夢?
などと気持ちははやります。

でも残念なことにこれを恋のはじまりと取るのは早とちり。
日頃の願いを夢で叶えようとしているというお叱りの夢です。
「労せずして夢を叶えようとしているね」という神さまのメッセージです。
夢が何で人の意識の中に入り込むのか、
この願望充足という夢を考えるとよくわかります。
夢は現実を生きるためだけに存在するので、
夢を夢で叶えては何もなりません。

わたしたち人間は夢を夢まぼろしと遠ざけ、
挙句に棚ボタを期待します。
人生のパートナーをこんな風に手に入れることはできません。

とても難しい夢の受け取り方ですが、
「あなたはこんな風にプリンセスもどきの経験をしたいのね」と。
それが人生の望み?
相手に賞賛されたい?
夢はなかなかうがった見方をします。
これが願望充足の夢です。

願望充足の夢も予知夢もどこか変というところがミソなのだけれど、
そのミソを読むのが難しい。。
しかしこの場合「花束」がカギになります。
そこで「花束」の意味を考えてみましょう。
「花束」は「花」を集めたものです。
だから「花」を先に考えなくてはいけません。
花とは、どんな花も自己表現を精一杯やっていますという表れです。
花は他からの賞賛を頼りに、
「自分はこうです」と言っているわけではありません。
見る人が居ようが居まいが、
自身を「こんなに美しい存在でしょ」と、
見えない天に向かって言っているのです。
それが「花」です。

だからその花を束ねた花束をくれる人は、
そんなあなたを良いなと思うので、
「是非それを続けてください」と伝えているのです。
自分を肯定できる人を肯定したい。
花束をくれる人はあなたの何かを賞賛しています。
しかし人生を共にしたいというほどの賞賛や「良いね」ではありません。
そこには二人で新たなものを作ろうという気持ちはないのです。 

それで、花束をくれる人がお相手とは思えなかったり、
男性でない場合は、
やはり、あなたの何かを賞賛しています。
賞賛している人は人生のパートナーにはなりません。
人生のパートナーは、
共に「人生を創っていきましょう」という人とでなくてはなりません。
夢ではそこは明確で、
共に宝探しをしたり、
二人で湖を見に行ったり、
力合わせてボートを漕いで島に行ったり、
ちゃんとした食事を共にしたりという場面になります。

こうなると予知夢になりますね。
こんな夢を見たとき現実生活であなたは、
目一杯理想の相手が目の前に現れたように自分を整えます。
こうしてパートナーが現れるのを待っているようにと、
夢の神さまはおっしゃいます。
あなたの準備が整ったらそのときあなたの目の前に相手を配置するからと。
あなたが神の意に伸るか反るかはあなたの自由です。
しかしこんな風に人生のパートナーを求めなさいと夢は言います。

夢は、人生のパートナーと人生を創造することに
最高の意義を置いているように思われます。


posted by バンナイ at 14:11 | Comment(0) | 夢のメッセージの取り方

2017年09月21日

続・ストーリーのある夢を単語で考える

DSC09767.jpg

長くて奇妙な夢をどう考えるか。
長くても奇妙でも重要な単語の意味さえ分かれば、
夢が伝えたいことは捉えられる。
そんな話を「ストーリーのある夢を単語で考える」(2017/8/28)でしました。
今回は同じ夢を単語ではなくストーリーを追って見ていこうと思います。
まず例題に使った夢をご覧ください。

夢本体
【(人々が行き交う場所で)
トイレに行こうと廊下を歩いていると、
死にそうな赤ん坊が寝ている。
トイレに行くにはそこしか道がない。
他の人はその脇を行き交っている。
死にそうな赤ん坊の脇を通るのははばかれる。
はばかれるけれど脇を通ってトイレを済ませ、
戻ってきたもののしばらくすると、
「赤ん坊置いてきちゃった、どうしよう」と、思う。】

どうでしょう。
あんまり気持ちの良い夢ではありません。
そんな夢のストーリーと、
夢の中で去来する心の動きを見ていくのは、
少々面倒です。

さて、この夢を読んで、
まず、「瀕死の赤ちゃんを置いてきちゃうってどういうこと?」
と、思いませんか。
瀕死の赤ん坊を放っておくなんて人としてはばかれるのに、
脇を通って何事もなかったように日常に戻ってしまいます。
ここを見ていくのは、
夢の中で起きている心の動きに焦点を当てながら、
今現在生活の中で自分に何が起きているのか、
強いては自分はどういう人生上の問題を抱えているのだろうかを、
見ることと同じです。

無意識にやり過ごす心の動きを、
夢の中の状況に合わせて、
現実自分がどのようにことに反応しているのかを見る訳です。
この作業は夢を通すことで、
正確に自己覚知が叶います。

これを別の言い方で表すと、
あぁ、夢でよかった。
現実で瀕死の赤ん坊を放って置くなんてことはしない。
そんなことはしない自分だと自己弁護します。
それが夢なんです。
夢に向き合うのは大変だけれど、
夢に向き合うとは自分に向き合うことで、
夢が言うことがそのまま現実になることはありません。
瀕死の赤ん坊が現実に現れて、
そのそばを通りながら自分は知らん顔をするなんてことは起きません。
そんなことは起きないけれど、
象徴的な意味で自分の中の可能性を踏み潰してはいませんかと、
夢は尋ねてきました。

そこで「なんで瀕死の赤ん坊をそのままにしたの?」と訊いてみました。
「だって」と夢主の彼女は言います。
「面倒じゃないですか」
「面倒?」
「こんなことに関わっていたら時間がいくらあっても足りない」
その方の言わんとするところです。
私はこの言葉を理解するにいくらか時間が必要でした。
またこの方と性格が違う人には、
この辺を理解するのが難しいかもしれません。
人はいろいろ。
自分の感じ方とは違うからといってやり過ごすことはできません。
その人なりの課題はその人にとっては大問題なのです。
いかにその方が赤ん坊を助けること、
世話をすることが「面倒」と思っているか、
その言葉を聞いたこちらはしばし考え込んでしまいます。

赤ん坊に関わったら、
どれほどの時間と労力のロスが生じるか。
彼女はそのことの方が茫然自失なのです。

もしあなただったらどうします?

寸暇を惜しんでやっとの思いでトイレに立ちました。
それなのに一刻を争う瀕死の赤ん坊がその前に立ちはだかる。
面倒という言葉の後ろに、
いっぱいいっぱいの生活が垣間見えます。
どうあがいたって今の生活の時間配分以上に、
新しい何かを始めることなど到底できない。
この方の思考回路は、
何かが起きれば、全てが自分にのしかかり、
全てを自分が処理しなければならない。
瀕死の赤ん坊に手を出したら、
トイレにも行けない。
医者を見つけるのに走り回らなければならない。
最後まで見届けなければ気が済まない。
それならいっそ最初から手を出さなければいい。
そう考える思考パターンの人のようです。
ことを目の前にしたら、
誰かに頼めることさえ思いつかない。
頼もうとは考えない。
頼めるとも考えないのかもしれません。

恐らくこれを読まれて、
この話がまどろこしいとか、
じれったいと思われる方は多いでしょう。
それが夢が指摘するところで、
この方の性格なのです。
行き交う人々に向けて、
助けてください。
どなたか119番して救急車をお願いします。
お医者さんはいませんか。
この赤ん坊の状態を見られる方はいませんかと、
声を張り上げることは十分できるのに、
それを思いつかないのです。

だからこの夢が伝えたいメッセージは、
声をあげて助けを求めること。
その場の状態を仕切ること。
あなたがこの情の通じない社会の中で第一声を上げること。
全てを取り仕切ること。
医療機関に知らせることができれば、
全てはスムーズにことが運ぶでしょう。
その先陣を切るようにとこの夢は言います。
リーダーシップを取るようにと。

この方に取って、
自分がコマネズミのように忙しく働くことはなんでもありませんが、
人を動かしたり、指揮をとるのはさぞや苦痛でしょう。
でも、人は歳をとり、ことに精通していきます。
自分の立ち位置を適切な場所に置かないと、
側は大迷惑をします。

その大迷惑をあまり気分の良くない場面作りで夢は知らせてきました。

ストーリーで夢を見ていく醍醐味を知っていただけたでしょうか。


posted by バンナイ at 17:25 | Comment(1) | 夢のメッセージの取り方
  • (c) Kazunori Keiko Bannai All Rights Reserved
  • Home