[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2015年1月〜2023年2月 ]

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2022年10月17日

会社の同僚の死を乗り越えるための夢



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(10日頃の夕日)

11月12日のオープンクラスに空席あります。
お早い申し込みをお待ちしています。


もう1週間も前の10月8日のオープンクラスでのお話です。

毎回オープンクラスでは、
その時集まってくださった方々が必要とされる話題になります。
この時は、
通信講座とオンライン講座のオプションとして参加された方々でしたので、
復習のように夢解き法をひとつひとつ実地に見ていくことになりました。
これが夢からメッセージをブレずに受け取る基本です。

その夢解き法のひとつ、「夢の構造五つの特色」の「感情」のところで、
「この夢を味わっても感情がないのです」と、
びっくりするような言葉が飛んできました。
みんなはその言葉の意味とその方の状態を知ろうと、
しばらくじっと黙って次の言葉を待っていました。
すると突然、泣き出したのです。
「感情がない」という自分の言葉に、
あふれる思いをのせることができたからでしょう、
次の言葉は衝撃的でした。
「同僚が自死して、まだ1週間です」と。

そしてこう言うのです。
「こんなに感情が自分の中にあるなんてと思うほどの感情を味わっている」と。

速記録をみると、
解釈法を丹念にたどりながらの会話なので、
こんなに簡単にこの方が思いを吐き出せてはいませんが、
短くお話しすればこうした経緯でした。

この夢を公にする許可をいただいていないのですが、
講師の一存でお話ししています。
人類は今次元上昇中です。
この夢の普遍性を考えると、
この記事を読まれる方々はこの夢で安心を覚えるでしょう。
自分の中には常に高次の自分とこの3次元に埋め込んだ自分がいます。
それを実感することで自分の枠を越えることができます。
そのための好事例の夢です。


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(富士山と)


夢は、
【海岸の砂浜を海に向けて急いでいる自分の姿を上空から見ている】
というシンプルなものです。
講師見習いで参加されていた横山ちなぎさんが、
「海岸ですよね。
そこを急いで歩いていると。
感情がないと言っていたんですが、
海は感情ですよね。」と言った途端、
「すいません。泣くかも」と泣き出しました。

この日よくオープンクラスにきてくださったとホッとしました。
みんなでこの方の辛い思いを共有できて良かったと心の底から思いました。
なにせ天の鳥船庵は、
おいでくださる方にうんちとおしっこをしていただくところです。
過ぎたことを過ぎたこととして処理するところです。

このシンプルな夢には夢が示す霊的生き方がしっかり読み取れます。
「自分がやっていることを俯瞰しなさい」というのもそうですし、
「今の思いに駆られている自分とそれを俯瞰できる自分を認識する」というのも、
「3次元の自分と次元を超えて存在する自分を体感する」というのもそうです。

彼女の番を終えて、
次の方が、「折角なので」と、
こうした際の職場でのフォローを提案してくれました。
この方はベテランカウンセラーで、
職場で同僚の方が亡くなった場合の、
職場としての対応を決めておくと良いとのことでした。
この提案にはびっくりしました。
かねがね日本社会は近年情が薄く、
規律規範に則った対応がスマートと受け取られ、
社会生活に情を持ち込むことは疎んじられてきたと思います。
けれど、時に家族より密接な人間関係を結ぶこともある会社の同僚の死を、
会社の同僚として弔うことはあまりなかったと思います。
しかしこの方は同僚の死を共に悲しみ、
思いを共有する社会に変えていこうとされているのでした。
その思いがこの日本で芽生えているのだと知って感慨深いものがあります。
みんながこのメンバーのオープンクラスで良かったと思ったのです。

この方の提案の骨子は、
自分ひとりで同僚の死を悔恨の情で抱え込むのではなく、
共に社員がお互いを慰め労ることで、
亡くなった方の慰霊の思いを共有しようということだと思います。
同僚の自死は上司にとっても同僚にとっても受け入れ難いものでしょう。
精神的にもダメージは大きいものがあります。
仕事の質にも人間性にも影響します。
会社の中で慰霊ができれば、
そういう集いを持つことができれば、
社員同士の理解も深まり、
働きやすくなるでしょう。

今は激動の時代です。
終末思想を語る時代ではなく今が終末です。
これまでの情の通わない世界は終わりを迎えています。

多くの人々が先の見えない思いを抱えています。
周りを見れば先に希望を見出せない人もいます。
そんな人を思いとどまらせることもできず、
弔わなくてはいけない場合、
去っていく人の「生き急ぎ」を批判することなく、
その人の行為を受け入れましょう。
残された自分もまた「生き急ぐ」ことのないようにしましょう。
「急いでいる」自分の姿を夢で見ることで自分を戒め、
自分が自分に優しく接してあげましょう。

それを教えてくれる夢でした。

この日、講師見習いを務めてくださった横山ちなぎさんの夢は、

https://chinagiii.exblog.jp/d2022-10-13/

ご褒美のような夢でした。

魂磨きに取り組む夫婦の、
現在から未来に向けての心温まる姿を見せてもらいました。


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(電車の上は富士山の頂上ですが、見えますか?)


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ご本人に記事にする許可をいただきたく、メールしました。

お返事を一部紹介します。


メール有難うございました。わたしの方からお礼をと思っておりましたが、
1週間が経ってしまいました。

思い出して泣くことは少なくなりましたが、
昇華できてる訳でもなく、
物事が手につかないこともあります。

今回の夢のお話をブログに載せていただけるとのこと有り難く思います。
現代の感情を素直に吐露できない世の中で、
わたし達の出来事がカタルシスとなったら良いのかなと思います。

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自死についてはお話ししたいこと、
伝えたいことはたくさんありますが、
あまりにもデリケートな問題。
しかしこの問題を共有できる社会に変えていかなくてはいけません。
ワンネスを手に入れるために。

posted by 天の鳥船庵 at 08:05 | 夢の活用法

2022年09月22日

天の鳥船庵夢療法家養成講座は20期をもって終了にします。



10月8日のオープンクラスに空席あります。

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(右側は石川千佳子講師です。)


9月17日(土)は養成講座20期の3回目で、
石川千佳子講師にカウンセリングの指導をしていただく回でした。
彼女の軽妙闊達にして深みある言葉に、
誰もが初対面にして千佳子講師のファンになります。
時には、本講座の講師を差し置いて、
毎回千佳子講師に講義を受けたいと言う意見が出るほどでした。


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(千佳子講師のお人柄がよく出ている写真と思います。)

夢の勉強の最終仕上げとして設けた養成講座ですが、
今期をもって終了とすることにしました。
次期講座に予約を入れてくださっている方々には申し訳ありません。
この講座の代わりの講座を考えたいところですが、
いまのところは白紙です。


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(持ち寄った資料を検討中)

養成講座を辞めた理由は、
養成講座のカリキュラムが講師にハードになってきたからです。
自信もあり自慢の講座ですが、
このままの形を続けるのは、
却ってこの講座への執着さえ生まれかねないとも思いました。
また時代は大きく変わっています。
オンライン講座の手応えもこの講座を終える決意の後押しとなりました。
それだけ夢を大事にする人が増えたことと、
自己理解が進んでいると感心できたからです。

通信講座とオンライン講座は続けます。
夢にご興味のある方は世界のどこにいてもご連絡ください。
夢の確かさを知って、
自分独自の人生を作っていきましょう。


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(最後は軽くみんなで食事をしました。)








posted by 天の鳥船庵 at 14:48 | あれこれ

2022年09月07日

予知夢は確かだけれども



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(名前がわかりません)

夢の意味を知りたいと熱い思いを持って人が訪ねてくれます。
それはとてもうれしいことですが、
中には、「わたしの夢からわたしの才能を教えてください」、
「わたしがこれからどうしたら良いのか教えてください」と迫ってきます。

この方達の頭には、
ケイシーの有名な、
「人生で起こることは予め夢で知らされる」という言葉を、
自分流に解釈して仰っているのだなと分かりますが、
これには条件があります。

早い話が、
才能の在り処を夢が教えてくれることはまずありません。
それにどう生きたらいいかについて夢が具体的に指図してくることはまずありません。
これにもいろいろ説明しなくてはいけない条件はありますが、
取り敢えず、ここでは夢は霊性への示唆であり、
夢占いとしては扱っていないことをお知らせしています。
しかし多くの人は、夢は占いの一種だと思っているので、
指図をしてくるのが夢だと思っているようです。
その結果、「わたしは夢に多くを期待しすぎたようです」と離れていきます。


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(主屋の北側に 水引とは違います)


夢はまず、自分が取り組むべき課題から逃げていることを指摘してきます。
何故なら、自分がやるべきことから逃げていると気付いていないからです。
実は何となく気づいていながら見ようとしないと言った方が正しいでしょうか。
ここで自分に向き合う準備のできている方にとっては、
夢のメッセージが価値あるものと分かってきます。
夢は避けていることを指摘してきますが、
行動しろとは言ってきません。
やるやらないは自分で考え自分で行動するように促してきます。
それが自由意志です。
この考える力を削ぐようなことを夢は言ってきません。

反対に準備のできていない方は、
やたら欠点をあげつらってダメ出しをしてくるのが夢だと
受け取らざるを得ない経験をします。
夢の配慮や夢の奥深い優しさを理解できるようになるには、
ある程度夢との対話を経験する時間が必要です。
それまでは下手に夢に触らない方が穏当かもしれません。


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(ホトトギスです)

今回お話ししたい夢は、
予知夢であり、
現状認識の夢であり、
願望充足の夢であり、
そして異次元通信の夢と分類できるものです。
地球はいまアセンション中です。
わたしたちの夢意識はどこまでその意識を拡大し、
この宇宙の叡智を受け取れるでしょうか。
そんな話になります。


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夢本体:
【散歩をしていると古民家のような古い家に出る。
その縁側には老人夫婦が寛いでいるのが見える。
この人たちは自分たちの祖先だろうか、
それとも自分たち夫婦の未来の姿だろうかと思いながら、
2人の灰色の髪が美しいなと思いホッとしている。】

夢主さんにこの夢を公にする許可をいただいていないので、
わたしの記憶を頼りに書きました。
この夢自体にプライバシーが感じられないといえば嘘になりますが、
それ以上にこの夢が多くの人を励ましてくれる要素があり、
それ以上に、
これは誰の夢とは特定できないほど今の世に普遍的な夢と思います。
それでこの夢をお借りして、
夢の本当をお知らせします。

夢の中で最後にこの夢主はホッとしています。
この夢を見てホッとしたい心境なのだなと夢の専門家は思います。
意地悪い言い方をすれば、
現状はホッとできないのです。
この経済社会でコロナ禍が3年続いています。
ホッとしたいけれどホッとできないのは多くの人の現状です。
その意味でこの夢は現状認識の夢です。
変な言い方ですが、「ホッとしたい」状態が現状だということです。

持って回った言い方ですが、
「ホッとしたい」状態をこの夢で叶えてもいるので、
この夢は願望充足の夢です。
夢主は「わたしたち夫婦の未来の姿だったらいいな」と思いながら、
老夫婦の姿を見ている訳ですから、
その老夫婦に願望を実現させていることになります。
願望充足の夢とは、
日頃こうなったらいいなということを夢の中で実現してしまうことです。
これはつまり、
実現するのは難しいだろうという疑いが夢に現れたことでもあります。
それを夢が受けて、
「自分で実現しなさいね」というメッセージを送ってきています。
あなたが望むなら、
あなた方夫婦が共白髪まで添い遂げることはできます。
夢はそのように夢主を鼓舞しています。
これが予知夢ということです。
予知夢全てがこういう意味になるというわけではありませんが、
あなたが望むなら、これを予知夢にできるということになります。

最後に「異次元通信の夢」という部分をお話ししましょう。
この夢主は老夫婦を先祖の誰かかも知れないと思っています。
先祖かも知れないし、先祖でないかも知れないという話ではなく、
先祖である可能性を考えた方が合理的だし、
真理に近いと思いませんか。

夢は輪廻転生をはっきり言っています。
現生で縁のある人は過去生でも縁があり、
家族は多くグループで転生してきますから、
祖先の誰かが自分の過去生であることも不思議ではありません。
だからこの夢の中の見知らぬ老夫婦が未来の自分たちであると同時に、
過去生の自分たちである可能性があります。
そこでこの夢は自分の過去生と通信をしているとも考えられます。
つまりこれが異次元通信のひとつのあり方です。
これには目的があり、
この老夫婦が夢に現れた目的は、
「過去私たちが生きていたときやり終えなかった課題を、
今あなたたちに託すからやり遂げてほしい」
という願いが込められています。
これは先祖の希望でもあり、
共に努力をしましょうという応援歌でもあります。

地球がアセンション中で次元上昇している感覚は、
この種の夢で確認できるように思います。
この夢は現在にいながら過去と未来を同時に見ることができ、
その現在を穏やかでいることで、
過去と未来を変えられる確信を得ます。
次元上昇は時間の感覚を現在に集中させるはたらきをしています。


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(あまりに楚々としているので咲き初めに気付きませんでした)






posted by 天の鳥船庵 at 13:48 | 夢のメッセージの取り方